もの申すひとびと | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

おとなになると

仕事やらなにやらで

なんだかんだと苦情を突きつけられることは

どなたにでもあるものでございます。


先日

とあるお客さまからの苦情をお聴きしました。


ひとくちに苦情といっても

そのバリエーションはさまざまで

たとえば

ほんとうにこちらも非を認めざるを得ないものや

今後の参考になるものから

単に怒鳴りたいという欲望を満たすためのものや

お話し相手が欲しいだけのものなど

多岐にわたり対処法も異なります。


まあ具体的な分類については

コミュニケーションの専門の方に

分析していただくとして

この苦情をお聴きしお客さまが帰られた後に

職場で同僚とこんな話をしました。


ぼく「ぼくなんて怒るエネルギーがないからそもそも苦情なんて言おうと思うことがないわ。○○さんはどこかで苦情とか言ったことある?」

同僚「(しばらく考えて)そういえばありましたよ。1回だけ。飲食店であまりにも料理が出てくるのが遅かったときにテーブルに置いてあったお客さまの声カードに苦情を書いたことがあります。」


ぼくとしては

同僚もぼくと同じように

苦情を言うなんて経験はない

という答えが返ってくるものとばかり

思っていましたので

ちょっと面食らってしまいました。


その同僚はいたっておとなな感じで

ぼくは

おとななひとは滅多なことでは苦情なんて言わない

と思っていたのです。


ぼくにしてみれば

料理が出てくるのが遅い

と苦情を言うことがそもそもばかばかしくて

どうするかというと

その店に入ったことはアンラッキーだったとあきらめて

もうその店には二度と行かないことにするか

あるいは

遅くなった理由を自分なりに観察して

相当な理由がある場合は次回にもう一度試す

という思考パターンになります。


飲食店に限らずほかのことでも同様です。


苦情を言ったり書いたりすることで

気持ちがすっきりするのなら

やってみてもいいのかもしれませんが

ぼくの場合はきっと

言ったり書いたりしたあとで

余計なことをしちゃったな

って逆に反省したりしそうです。


そういうぼくの思い込みがあったので

おとなな感じの同僚が

お客さまの声カードに苦情を書いたことがあるという話は

目から鱗が落ちたような感覚でした。


言わずもがなですが

考え方はひとそれぞれですね。