口語訳 古事記 〔完全版〕 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

ずいぶん前から

古事記は一度は読んでおかなきゃなあ

なんて思いつつもついぞ手がのばせなかったのだが

712年に奏上されてから1300年にあたる今年

新聞などでもよくとりあげられているので

そのキャンペーンにあやかって

読んでみようと思う。


これも新聞で紹介されていたのだが

三浦祐之さんが訳と注釈をなさっている

口語訳 古事記 〔完全版〕

がおもしろそうだったので

手にとってみた。


うわっ ぶあつ。


資料やら人名索引やらも含めて500ページ足らずの1冊。


ちょっと怯む。


けれどもなんだか近頃感じないわくわく感もある。


とりあえず三浦祐之さんが書いた

語りごとの前に

古事記の世界(解説) 五 古事記の享受史

だけ目を通してみた。


あつっ。


三浦祐之さん 熱いよ。

古事記に対する情熱がほとばしっているよ。


この〔完訳〕を出版するにあたっての

並々ならぬ思いの強さが

ぼくにもひしひしと伝わってきて

読みたい意欲が強まる。


そういうわけで

なかなか手ごわい読書にはなりそうだが

しばらく時間をかけて

日本の神話の世界に触れてみようと思う。


神々の系図とかの付録資料もおもしろいんだよね。


ちらみすると系図なのに

切るとか血とか死体とか

頭・胸・腹・陰・左手・右手・左足・右足とか

たぐり・糞・ゆまり・涙とか

神話チックな系図がなんとも愉快。


まずは

其の一 イザナキとイザナミ-兄妹の国土創成

から。


古事記は

戦時中のイデオロギーに使われたこととか

日本書紀に比べて

うさんくさいものとしての扱いを何百年も受けてきたとか

そういう周辺事情は抜きにして

ぼくとしては純粋にダイナミックな物語として

読んでいきますよ。





-口語訳 古事記 〔完全版〕-

訳・注釈 三浦祐之