変なタイトルでしょ。
ぼくのお気に入りの1冊です。
どういう本かというと
日本の昔話を
英語翻訳ソフトで英訳して
できた英文をさらに
日本語翻訳ソフトで和訳すると
どうなるでしょう?
っていうことを試した本です。
元の昔話に戻ると思うでしょ?
ところがなんと
見事に不思議でシュールな
物語が完成するのです。
もはや日本なのか外国なのか
現代なのか過去なのか未来なのかも
分からないシュールな物語。
あまりの
奇妙奇天烈ぶりに
思わず脱力。
たとえば
「かぐや姫」
を英訳すると
「As soon as it smelld,princess」
さらにそれを和訳すると
「匂いをかがれるとすぐに、プリンセス」
になるわけです。
翻訳ソフトはこっけいなほど素直です。
もちろん複数の翻訳ソフトを使用して
その中から特に面白おかしい翻訳を
採用しているんでしょうけどね。
ほかに収録されている昔話は
「少量法律助言者」
「桃タロイモ」
さてオリジナルのタイトルは分かりますか?
ぼくはこの本を読んで
あまりの不思議なおかしさゆえに
自分で作文して
それをネット上の無料の翻訳ソフトで
英訳して和訳したこともありました。
素人でも簡単に遊べます。
しかもちょっと知的っぽい遊びです。
同僚の間で流行らせようとしたこともありましたが
さすがに読んでくれる人はいても
つくってくれる人はいませんでした。
よく考えると
これだけ妙な翻訳になっているのだとしたら
翻訳ソフトで英訳した文章なんて
とてもじゃありませんが
ネイティブにはお見せできませんよね。
おーこわ。
絵もおかしな物語世界にマッチしていて
楽しいです。
-匂いをかがれるかぐや姫~日本昔話Remix~-
文 原倫太郎
絵 原 游