死生観 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

今朝の新聞で

宗教思想家の

山折哲雄さんが

こんなことを書いていました。


死者を弔う儀式について


葬送

告別

直葬


と呼び名が変化してきている。


葬送は

死者をあの世へ送り出すという気持ちが

現れている。


告別には

死者とお別れするという気持ちが現れているが

別れた後の使者の行き先(あの世)のことは

想定されていない

あるいは

曖昧にされている。


そして聞きなれないが

直葬には

もはや単なる遺体処理の感覚しか備わっていない。


死んだ後のぼくの肉体は既にぼくではないので

邪魔にならないように適当に遺体処理してくれたら

いいと思うソクラテス派なんですが

こういうふうに言われると

確かに人間の死も

既にモノ化しているのかもしれません。


老人が

そして老いていくことが

忌み嫌われる時代になっているのでしょう。


アンチエイジングブームですし。


けれどもぼくはナチュラルエイジング推奨です。


不自然に若々しいのって

ちょっと痛々しくさえ感じてしまいます。


年相応の年のとり方が素敵だと思っています。

老け込めって意味ではもちろんないです。

結構難しいですけどね。


話は逸れましたが

人間がモノとして扱われるのが

人間の進歩の行き着くところだは

分かってはいるものの

なんともやりきれませんね。