大阪から
京都まで
歩いて
浴衣を
買いに
行った。
小雨の
降る
夜の
ことだった。
かなりの
距離を
歩いた
はずだが
さほど
疲れて
いなかった。
デパートのように
大きな
呉服店で
店員の
女性に
お似合いですよ
と
薦められたのは
真っ白な
浴衣。
いや
これって
いくらなんでも
無地の
白は
ないんじゃないですか?
もうちょっと
他の
色や
柄は
ないんですか?
そもそも
白の
浴衣が
似合うって
どういう
意味ですか?
棺に
入るときの
正装
ですよね?
店員は
困った
顔で
他の
浴衣を
探すが
気に入る
浴衣が
見つからなかったのか
結局
手ぶらで
もと来た
道を
小雨の
降る中
真っ暗な
夜の
道を
歩いて
帰った。
という
夢を
みた。
夢の
中で
これは
カラーの
夢だ
と
思っていたが
白い
浴衣じゃ
モノクローム
だったのかも
しれない。