お父さんのバックドロップ | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

先日観たDVDが

泣けたので

原作を

読んでみました。


むむっ

原作とは設定がかなり違うぞ。

しかも短い。


中島らもさんが

子ども向けに書いたものということですが

非常にシンプルな物語になっています。


・お父さんのバックドロップ

・お父さんのカッパ落語

・お父さんのペット戦争

・お父さんのロックンロール


4話がまるで落語の小噺のように

非常に良いテンポで

リズミカルに物語られていました。


そして

どの作品にも

らもさんの

斜に構えつつも

あたたかいまなざしと

ユーモアが

感じられるのでした。


バックドロップは

DVDで観ちゃったので

あれとして


カッパ落語が

ぼくは好きです。


普段のふざけたお父さんの

本当の姿が現れるところが

渋くてかっこよかったです。


らもさんによる

あとがきも

共感できました。


おとなになるって

子どもじゃなくなるわけじゃなくて

子どもにいろんなものが加わって

おとなができているんですよね。


ぼくのなかにも

明らかに少年時代のぼくがいるし

周りの人々にも

明らかに少年少女時代の彼らがいます。


周りの人々の少年少女時代を

想像すると

愛おしくなります。



-お父さんのバックドロップ-

中島らも