小中高生のスポーツ活動において、ケガの予防を考えた時に、

 

●成長段階においてトレーニング量、頻度、強度が過度になっているのであれば、それを調整しなければいけない。

 

●現在行っている『トレーニングルーティン』によって、過度なまたは不必要な負荷がかかっているのであれば止める、または修正を加えなければいけない。

 

●活動時刻の遅さ⇒食生活の乱れ、睡眠時刻の遅延など、生活習慣に問題があれば改善が必要。

 

●価値観、信念、持っている情報に基づいた行動選択が不具合の原因であれば、それらの更新、あるいは変容が必要。

 

ヘルスチェックシステム、メソッド化されたトレーニング、あるいはサプリメント摂取など、様々な「最新のシステムや対策」が導入されていたとしても、

 

そのようなチームがかえってケガ人の絶えない状況に陥っていることが少なくないのはなぜか?

 

それは

何かを追加する前にやるべきである、

『不具合の根本原因を取り除くこと』、という大前提が忘れ去られているからです。

 

『スポーツにケガは付き物である』これは確かに一理ありますが、

 

小中高生におけるスポーツ活動において「ケガ人が多い」「ケガが絶えない」状態にあるとしたら、それ自体が異常であると認識し、根本原因に目を向ける必要があります。

 

子供は理論的思考、長期的な視点、自己抑制などの『理性』、または持っている『知識や情報』が発展途上にありますから、それには限界があります

ケガをしていても、寝る間も惜しんで、食べることも忘れるほどに大好きなスポーツに没頭して頑張るのが通常です。

そして真面目であればあるほど、所属する組織や師事する指導者を信じて忠実になるのが通常です。

 

そんなこども達の体と健全性を保ったスポーツ活動を調整し、守るのは保護者、指導者、組織を運営する大人の知性と理性です。

 

子供たちにまつわるスポーツ環境を俯瞰すると、

 

子供たちのスポーツ環境ですら過度な商業主義、そして大人の利権などが絡み、健全性が確保されているとは言い難い昨今の状況、

 

もし子供たちのケガが絶えない状況にあるとしたら、組織やサポートする大人の「抜本的な概念と価値基準、情報の変容」が必要ではないでしょうか。

 

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