こんにちは。奈良田隆です。
今回はノルウェーの「トロールの舌」について書いていきたいと思います。

 



トロールの舌はトロルトゥンガとも呼ばれ、ノルウェーの南西部のオッダにある山の標高約700mほどに位置する絶景スポットです。
山の崖から水平に突き出た岩塊が、同国で語り継がれる岩の妖精・トロールの舌のように見えるため、この名で呼ばれているそう。

崖は先カンブリア時代の基盤岩の一部であり、約1万年前の氷期に形成されたとのこと。
すごい歴史を感じますね。

氷河の水は山の割れ目を凍らせ、その結果大きな角ばった岩の塊をへし折り、塊は氷河と共に流れて行ってしまったそう。

SNSに投稿されたトロールの舌の写真が話題を呼び、各国から登山客が訪れる人気スポットとなりました。

先端に立てば、目の前に広がるのは大自然の絶景です。
曇りの日は雲海が、晴れの日はノルウェー5大フィヨルドの1つとも称される眺めを楽しめます。

崖には柵などが一切ないので、とても危険です。
風景の美しさに気を取られて足を滑らせたりしないよう気をつけましょう。
また、危険な体勢は絶対に避けるようにしましょう。

トロールの舌から見えるダム湖と空のキレイな青、その間に挟まれた自然の緑の美しさは、何時間もかけてきた登山の疲れも吹き飛ぶほどの感動を味わえるでしょう。

トロールの舌は、ロッククライミングのような険しい道はなく、体力があれば登れるくらいです。
しかし、往復するには8~10時間ほどかかるため、本格的な登山の装備が欠かせません。

また、登山道には売店やトイレなどの設備はなく、大自然が広がっています。
十分な飲食物や薬、トイレットペーパーのほか、ゴミ袋なども用意して、出たゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

ゆっくりしたいという人は、荷物が増えてしまいますが山頂でのキャンプもおすすめとのこと。
日帰りだと10時間かかるとしても早く行動しなければと焦ってしまいそうですからね。
荷物の多さと引き換えに、好きなポーズで写真を撮ったり焦らずゆっくり過ごせるでしょう。

ベストシーズンは、6月中旬~9月中旬。
冬は雪が降っているため、夏季しか山に登ることはできません。

シーズン中であれば、登山口まで行く専用バスやハイキングツアーなどがあるようです。
トロールの舌へアクセスしやすいオッダの町にはたくさんの宿泊客が訪れれるため、行く際は早めに宿を予約するといいでしょう。