こんにちは。奈良田隆です。
今回はイタリアの「カプリ島・青の洞窟」について書いていこうと思います。

 



この間ギリシャ・ケファロニアの青の洞窟について書きましたが、世界には美しい青い洞窟がいくつか存在しています。
イタリア南部に位置するカプリ島にある青の洞窟は、海食洞です。

断崖絶壁に僅かに開いた入口から中に入ると、そこはまさに絶景。
水面がキラキラと深いブルーに輝き、神秘的な空間が広がります。

この洞窟は、地盤沈下によって海面下へ沈んでできたそう。
穴から差し込む光が、石灰を多量に含んだ白い海底に反射することで、海が青く光るように輝くのだそう。
そのため、この絶景は晴れた日にしか見られません。

洞窟内部へは、洞窟のある入り江から手漕ぎの船に乗っていきます。
入口の高さは1mととても狭いため、半分くらい水中に埋もれているそう。

入口を通過する際、船に乗っている人たちは頭と体を低くしないと入れないので、なかなかスリリングですね。
天候・波の状態によっては入れない時もあるため、観光できるかできないかは運によるところもあるでしょう。

洞窟内部は、全長54m、高さ約15m、水深14m~22mの空間が広がっているそう。

少し前ですが、2002年のデータによると、入れる確率は6月は87%、12月は7%とのこと。
青の洞窟目当てに行く場合は、6月前後を狙っていくのが良さそうです。

洞窟内には、海にまつわるポセイドンやトリトンの彫像が見つかっているそう。
かつてのローマ皇帝が、プライベートプールなどに使っていたのではないかと考えられているそうです。

世界中から観光客が集まる場所をプライベートプールとして利用するなんて、さすが皇帝といったところですね。
古代ローマ時代には、地上から洞窟内に行ける地下通路があったのでは、という説を唱える人もいるそうですが、その通路は未だ見つかっていません。

ベストシーズンは、先ほど述べたように天候が安定していて、海も穏やかになる6月です。
7~8月は、少し確率が下がりますが、6月を含む夏場が観光シーズンとのこと。
さらに、午前中の方が入れる確率が高いそうです。

青の洞窟に入れるかどうかは、当日の観光船の港で確認できるそう。
また、ホテルのフロントで教えてくれる場合もあるそうです。

もし天候や波の関係で洞窟に入れなかったとしても、リゾート地であるカプリ島を満喫しましょう。
あちこちにおしゃれなお店やレストランが並んでいます。

カプリ島はレモンの産地としても有名なので、レモンを使ったお土産を買うのもいいでしょう。