補足9.16 子供の経済・商業感覚   

 「碁は経済」「碁は商業」とも言われますが、相手と交渉しながら何がしかの利益を齎す取引を成立させます。一般に人は効率を重視して無駄を嫌います。本来、何が無駄で必要な事必要な物は何であるかは簡単に決められないものですが、盤上の石は今後役に立つ石と無用な石はかなり強烈に選別されます。つまり、有用戦士と無用戦士とに区別して大事に扱う石とゴミ同然に捨てても良い石に分けて処遇します。相手に取らせることで役立たせる石と戦いの要として大事に扱う石とでは価値が異なります。何個あろうとゴミはゴミですし、例え1個でも要の石は取らせるわけには行かないのです。正に碁は経済理論で判断しながら進行しますから、否応なく損得判断が身に着きます。時に、破産する様な冒険が事態を改善することもあり経済が全てではないことも碁を面白くさせます。