いよいよ私立女子小学校の試験本番が集中する【11月第一週】まで、あと1ヶ月を切りました。

実際の面接当日、ペーパー試験当日にはどんなことが起こるのでしょうか。また、どんな準備が必要でしょうか。実体験を基にお伝えします。

少しでも当日の様子をイメージして頂き、良い準備につなげて頂けたら嬉しいです。

当日の心得

・朝食は定番メニューで

特別なメニューは準備せず、いつもの食事で、何を食べたか印象付ける。面接での定番質問「今日朝は何を食べましたか?」への対応と最後までリズムを崩さず実力を発揮するためです。

・当日伝える注意のポイントは2つまでに

試験当日にはついつい力が入り、いろいろ伝えたくなるものです。

「よく問題の指示を聞いて、クーピーの色や印の形を間違えないようにね」
「他のお友達に話しかけられても、聞こえないフリをするんだぞ」
「面接でまずお部屋に入ったら、丁寧にお辞儀をするのよ」
「お絵描きは伸び伸び大きく書くんだぞ」
「それから、…」

全てはとても、吸収できません。。苦笑

多くても2つまでだと思います。

例えば、我が家の場合、面接当日の約束は2つ。

・最初の一言め(名前を言うなど)は、ゆっくり大きな声で
 →第一声の入りは、その後の面接全体の流れをつくるもの。緊張をほぐし、自信を持たせる

・面接中は、足を閉じてひざをピタリと付ける
 →上品な雰囲気と集中していることの現れ

ペーパー当日の約束は以下の2つ

・お隣を見ずに前を向いて問題を解くこと。
 →カンニング扱いで一発アウトとならないように

・「お話の記憶」の問題を一言めからしっかり聞くこと。
 →緊張感ある試験にフワッと入るのではなく、最初を集中してペーパー問題に入っていけるように

・当日に急な刺激は与えない

知り合いで、当日の試験へ出発前に「頑張ったら欲しがってた●●のおもちゃ買ってあげるからね!」と物でモチベーションを爆発させようとした人がいました。なんだかソワソワしてしまって、結局合格できなかったとか。

また、当日になって初めて、これまで飲ませた事も無い栄養ドリンクを与えた人も。こちらも子供にとっては、刺激の強いドリンクを当日に急に飲んだら、身体がほてって興奮してしまいうまくいかなかったとか。ドーピング失敗です。泣

やはり、最後まで淡々とペースを守ること。それが大切だと思います。

・忘れ物の徹底チェック
これは言うまでも無いことかも知れませんね。
以下は必須でしょう

□受験票

□家族全員のスリッパ

□雨具、防寒具

□待合室での遊び道具
 →試験の待合室での遊び道具の大定番は折り紙・あやとりです。以下の折り紙・あやとり本は歴史ある名著。鉄板です。

 


忘れ物チェックはお父さん、お母さんはもちろん、もしいらっしゃれば、おじいちゃん、おばぁちゃんも巻き込んで、ダブル、トリプル、クワトロチェックをしましょう。

・同日に併願校を受験する場合の準備

タブルヘッダーを予定されているご家族は更に大変です。移動のシミュレーションは絶対に必要でしょう。

最初の小学校の受験が終わると、車でお父さんが11時ぴったりに迎えに来てピックアップ。そして、移動しながら車内で食事。食事の時には洋服が汚れないよう大きめのバスタオルを持参して、洋服を守った!と徹底して準備をされていた方がいました。あっぱれですね。

当日何が起こったか、感じたか

実際に試験当日に起こったこと、感じたことは以下です。

・電車の遅延

遅刻になる程の影響ではありませんでしたが、当日に駅で遅延のアナウンスを聞いた時は青ざめました。事故等による交通機関の遅延に備えて、バックアップルートの入念な確認は必須です。

・トイレトラブル

面接当日に待合時間に学校のトイレに娘と行った妻から聞いたのですが、鍵が古くて中から開けにくく、子供が少しパニックになったとか。

その他、聞いた話では、

・慣れない和式トイレで、洋服を汚してしまった

・試験中にトイレに行きたくなり、ペーパーに集中できなかった

等でしょうか。トイレ関連には細心の配慮が必要です。

・妻がやたらと無口に

我が家の場合ですが、妻が試験会場に向かう道中で、とにかく話をしない!「なんなんだ、この緊張感は???」という事態に。笑

妻の方が緊張してしまったのでしょう。親の変化は子供に敏感に伝わるものです。

ここはやはり、大抵、入れ込み方が浅いお父さんの出番でしょう!笑 我が家もそうでした。試験会場へ行く間に、いつもと変わらず話しかけ、娘を安心させるようにしました。

変に慣れない冗談やおどけるのも良くないですよ。あくまで、どっしりと穏やかに。それが試験本番当日の父の役割です。

・外国籍のお父さん、お母さんを目撃

これは単なる感想です。笑
受験者に日本語もたどたどしい外国籍であろうお父さん、お母さんを目撃しました。どれだけ準備で苦労されてきたんだろうとか、あるいは、とんでもない有力者なんだろうか?とか。笑 いろいろ想像してまいました。

・ヒステリックなお父さん、お母さんを目撃

これも感想です。笑

何を焦っているのか、子供を怒鳴り付けながら、駅のトイレへ入っていく受験者のお母さんを目撃しました。

これまで、娘さんはどれだけ、怒られながら、ペーパーや面接の準備をしてきたのだろうか。と想像して胸が少し痛くなりました。せめて、合格して欲しい。不合格になって、娘さんがお母さんに怒られたりすることが無いように。。そう勝手に思ってしまいました。

・「本気か?」、「冷やかしか?」な、お父さん、お母さん、子供を目撃

逆にいかにも準備不足、または「記念受験」なゆる~い家族も見かけました。格好や会話から伝わってきます。

このような子にかき回され、行動観察やペーパーで力が出せなくなるのは不運だなと。それも運や実力(その学校とのご縁?)なのかもしれませんが。

試験が終わると帰り道に声をかけられます

試験が終わり、帰る途中に、「試験の様子を教えて欲しい」と声をかけられる事があります。

幼児教室は、試験が終わったばかりのお子さんからヒアリングをして、試験の情報を集め、翌年には過去問としてまとめます。

私達夫婦は、精一杯やってきた娘にこれ以上の負担はなけたくないので、見向きもせず、帰宅しました。

考えて見れば、小学校受験の実際の問題は回収されるので、幼児教室や出版社から出回る「過去問」は実物ではなく、ヒアリングからの想像て出来ているんですね。なので、「お話の記憶」の内容や問題に出てくる絵のタッチも、あれらは、想像でしかないということ。本物の内容は、実際に受けた子供だけが知っているということか、と妙に納得してしまいました。

ご縁を信じて

最後まで、お子さんに愛情を伝えつつ、裏では細心の準備をして、試験本番を迎えて頂けたらと思います。

お子さんにとって、またご家族の皆さんにとって、素晴らしい学校とのご縁がありますように。

心からお祈りしています!

【おしらせ】新たなブログを立ち上げました

 

この度、新たなブログを立ち上げました。

 

【子育てに役立つ情報を。】

https://www.raising.work/blog/

 

テーマは小学校受験だけでなく、もう少し幅を広げて、子供たちの成長につながるような情報や、また親の喜びを感じられるような雑感を綴っていけたらと思っています。

 

ぜひこちらのブログもご愛顧いただけたら嬉しいです。

 

たかし