私がちょうど10年間役員を務めた
千歳相互観光バスですが
約1年半にわたる労使紛争に
終止符を打ったとのことです
団体交渉での会社側の不手際から始まり
車両点検整備の問題
労働環境改善のための賃上げ問題などで
組合側と会社側が対立し
業を煮やした組合は昨年4月
ストライキに突入
「え~っ、今どきストライキなんてやってる
会社あるの?」と全国的にも話題に
なったほどです
この労使紛争については
私も経過を小耳に挟んでいましたが
はっきり言って会社側の対応が
よくないです
組合員は 私の知る限り
“乱暴者”がいるわけではありません
これは
経営者だった私にも責任がありますが
みんな低い賃金体系で
コツコツと働いてくれていました
私が営業所に顔を出すと
「シャチョー 俺の給料 知ってますか?
これじゃあ 子どもを上の学校に進学
させられませんよ~」
と直談判されて
反論できないこともありました
ただ
経営者って
そこから逃げたらダメなんです
いくら社員から苦言を浴びせられようと
❝聞く耳❞を持つことが一番
そして できることと
できないことを しっかり伝えること
要は
社員とのコミュニケーションなんですよね
そのコミュニケーションが
絶対的に欠けていたことが
労使紛争の始まりではなかったかと
とにもかくにも
会社側と組合とは
❝これから
お互いに知恵を出し合って
提案型で会社をよくしていこう❞
ということになったと聞きました
長く続いたゴタゴタに嫌気が差し
辞めていったドライバーも多くいると
聞いていますが
他社に移ったものの
❝環境がよくなれば また
戻って働きたい❞
と考えているドライバーも
何人かいるとのことです
かつては
地元の桜まつりでバス見学会を開催したり
千歳市や警察ともタッグを組んで
防災避難訓練を行なったり・・
そんな会社だったのです
世界と結ぶ新千歳空港を抱え
ラピダスの企業進出などもあって
躍進し続ける千歳市において
”千歳バスは永遠に不滅“です
こんな賑わいの光景が再現することを
願ってやみません