【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第20回】 | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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🔷「結納と結婚式」の中の「結納」を掲載します。🔷

 

タイトルは『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』

(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)です。

2016年1月25日 発行  

著者   藤巻 隆  

発行所  ブイツーソリューション

 

✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第20回)✍

 

「結納と結婚式」の中の「結納」を掲載します。

 

 

結納と結婚式(1)

 

 結納

 年が明けた平成三年(一九九一年)三月三日、結納のため、由美子の実家を訪問しました。お仲人には、私の中学時代の恩師で国語の授業を担当された、MK先生ご夫妻にお願いしました。私は神妙な気持ちになりましたが、結納は滞りなく終了しました。初めて見た由美子の着物姿は美しく、眩しく感じられました。普段見慣れた洋服姿とは異なり、お淑やかで凛とした風情に惚れ直しました。

 

 「結納を済ませたら、できるだけ早く挙式をした方がいい」、という岳父・眞の言葉に従い、式場探しをすることにしました。ところが、なかなかすぐには見つかりそうにありませんでした。私の気持ちを察して、眞は「心当たりがある。私にお任せてくれないか」と言ってくれました。

 

 式場は東京にある、半蔵門会館に決まりました。この式場は、眞が警察官をしていた関係で、速やかに予約できました。結婚式の日取りは同年四月二十九日に決まりました。当時、四月二十九日は「(昭和)天皇誕生日」で、その後、「みどりの日」、さらに「昭和の日」と改称しました。ゴールデンウェークのスタートの日で、よくこの日に予約が取れたものだ、と感心しました。岳父・眞のおかげでした。感謝しています。

 

 新婚旅行はオーストラリアに決めました。オーストラリアの東海岸を南下するコースです。ケアンズから車で二時間ほどの距離にあるポートダグラスという、日本人が住んでいないリゾート、日本でも有名なゴールドコースト、そしてシドニーの三カ所を巡るツアーです。リゾート(ケアンズとゴールドコースト)と都市部(シドニー)という組み合わせです。地域による際立った特徴があります。

 

 新婚旅行から帰ると、『AUSTRALIA オーストラリア東海岸への旅 Ⅰ』というタイトルで、一九九一年六月三十日(私の誕生日)に旅行記を書きました。その印刷物が残っていました。

 

後ほど、この旅行記の一部をご紹介します。旅行記は数度改訂しています。この旅行記を読み返したところ、当時の出来事が甦り、二十四年前のこととは思えないほどに、それぞれの場面が鮮明に思い出されました。記憶の底に沈んでいた出来事が、突然浮上してきたといった感覚です。

 

由美子と過ごしたハネムーン(今ではもう使われない言葉かもしれませんが)時代に、希望と期待に心弾ませた自分たちが、確かに存在したことを再確認しました。

 (PP.52-54)

 

 

➳ 編集後記

第20回は「結納と結婚式」の中の「結納」を書きました

人生の中で最も大切な出来事の一つである、結婚式の前に行われる結納にかかわる経緯を書きました。

結婚したのは、1991年4月29日のことですから、今年で31年になります。普通に考えれば、ずいぶん昔のことだなとなりそうですが、回想録を読み返してみると、昨日の出来事のように当時の様子が思い出されます。

 

 

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