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日経ビジネスの特集記事(8)
アフリカ 灼熱の10億人市場 2013.5.27
想定外を商機にする
アフリカで活躍している日本企業を紹介して行きましょう。
テレビCMでおなじみな「カガクでネガイをカナエル会社」
というカネカです。
カネカが開発したカネカロンという合成繊維を使った「つけ毛」で、
アフリカで他社の追随を許さない存在だそうです。
どういうことなのか記事を読み進むうちに「なるほど」と
納得しました。
アフリカ女性の多くの髪は細く弱いため、伸ばそうとすると
切れてしまうそうです。
そのためつけ毛がファッションとして普及したのです。
アフリカ担当営業の竹村正弘氏は、つけ毛の市場データはなく、
また普及率を示す数字もないため、目視で人数を数えていく
という地道な活動を行なっています。
そうしたフィールドワークで得られた生のデータに基づき、
難燃素材や洗える素材などの開発に生かされ、約500種類の
繊維と約40種類以上の色を揃えて、ニーズに機敏に対応して
いる、ということです。
今や、流行さえも作り出していると言いますから、他社は
勝ち目がないわけです。
カネカロンを担当する原哲郎・専務執行役員はこう豪語して
います。
「アフリカ市場を完全掌握する。もう誰も追いつけない段階
まで到達しつつある」
日本で「アフリカ開発会議」が開催された背景には、アフリカの
鉱物資源などの輸入先を確保する一方、日本の技術力を輸出し、
アフリカ諸国と日本との関係を蜜にし、中国との競争に勝利
したい、という日本の思惑があることは想像に固くありません。
アフリカ諸国についての情報は、あまり入ってきませんね。
今特集のようなものがないと、なかなか実情を知ることが
できません。
成長に比例して、アフリカ諸国の国連での発言力は増加して
行くことは間違いないでしょう。政府間交渉だけでなく、
日本の民間企業と地元企業やアフリカ各国要人との関係を
密にするために、地道な活動が続いています。
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