日経ビジネスの特集記事(8) アフリカ 灼熱の10億人市場(1)  | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(8)

アフリカ 灼熱の10億人市場 2013.5.27

爆発する消費パワー

新興国を示すBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に続いて、
最近では、VITAMIN(ベトナム、インドネシア、タイ、
アルゼンチン、南アフリカ、メキシコ、イラン、イラク、ナイジェリア)
が雑誌や書籍で取り上げられることが多くなってきました。

私がグールーと仰ぐ、大前研一氏も『「リーダーの条件」が変わった』
の中で、次のように述べています。

いま世界ではBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)
に続く新興国としてVITAMIN(ベトナム、インドネシア、
タイ、トルコ、アルゼンチン、南アフリカ、メキシコ、イラン、
イラク、ナイジェリア)などが注目を集めている。
このうちブラジル、インド、インドネシアは、いずれも
2025年までに日本を抜いて世界3位の経済大国になる
ことを目標にしている。もしそうなったら、15年後くらいに
日本は世界で6位か7位に転落するわけだ。


VITAMINを構成する国で注目すべきことは、アフリカの2カ国が
含まれていることです。

アフリカで思い出されるのは、今年1月に起こった日揮の社員が
犠牲になった、アルジェリア人質事件です。

非常に痛ましい事件であったのですが、日本企業がこうした国にまで
進出していたという事実を知っていた日本人は少なかったと思います。

大多数の日本人は、この事件によって国際的企業日揮がアフリカで
仕事をしていたことを知ったのではないでしょうか。

もちろん、私も初めて知りました。

一般的に言って、私たち日本人はアフリカの実情に疎いのではない
でしょうか。

今特集を読んで、アフリカ諸国の強大なパワーを感じ取ることが
できました。

たまたま、私が住む横浜で「アフリカ開発会議」が開催されました。
アフリカ54カ国中、51カ国が参加するという盛大でかつ日本にとって
極めて重要な会議でした。

VITAMINの一員である、ナイジェリアはアフリカ最大の
産油国となり、「毎日約250万バレル、金額ではざっと2億5000万ドル
(約250億円)相当の原油を算出して」いる、というのです。

ただし、このオイルマネーが「格差」を拡大させ、「約1億人が
1日1ドル以下で生活している」そうです。

アフリカの総人口は約10億人。中国が世界一で13億人と言われて
いますから、インドと同程度の2~3番目の人口を抱えていることに
なります。

ナイジェリアは1億6475万人で、「今後5年間は年率約7%の経済成長率が
見込まれている」そうです。

グローバル化の波がナイジェリアにも押し寄せています。

リーバイスなどのフランチャイズをナイジェリアで展開する
スマートマーク、イケジャモールを所有するアクティス、ゲームや
アパレルのミスター・プライスの3社はいずれも南アフリカ企業で、
「ナイジェリアで台頭する中間層の財布を狙って北上している」
ということです。

「ナイジェリアで起きている小売り革命が、モールとともにアフリカ
各地に伝播し始める」という状況にある、と日経ビジネスは現地取材
で伝えています。

アフリカ諸国と中国との関係は、相当に太いものなので、日本は、
今後はそのつながりを分断させ、アフリカと日本との関係を改善する
ことは地政学の上からも、極めて重要な課題です。


 


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