バックナンバー(30)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2009.6.29
(No.5)<127>
不況後の世界に照準
小林 栄三(こばやし・えいぞう)氏[伊藤忠商事社長]
毎年、研修に来る外国人社員の何十人かには、滋賀県彦根市近郊にある創業者、伊藤忠兵衛の生家を訪問する機会を設けています。
「我々のファウンダーはここで事業を始めた」ということを理解してもらうためです。
そこで必ず触れるのは、企業哲学でもある「三方よし」です。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」と、3者が満足する事業のあり方を追求すれば、バランスよく成長できる。
これは、今で言うところのCSR(企業の社会的責任)です。
世間のことを考えて仕事をする。
売り手に良くても、買い手に悪い場合はそれで終わりですからね。
● 2009.6.22
(No.4)<126>
世界の難問を解決する
ジェフ・イメルト(Jeff Immelt)氏[米ゼネラル・エレクトリック会長兼CEO(最高経営責任者)]
決断したのは、昨年9月26日のことです。
最初はバフェット氏のことは考えていませんでした。
しかし資金が必要な時に、誰が出し手になってくれるのかを突き詰めると、ウォーレンが浮かんだのです。
10月にバフェット氏から30億ドルの巨額投資を得ましたが、彼の投資はいつも“象徴的”です。
彼の行動が引き金となりGEは合計150億ドルを得ることができました。
バフェット氏の投資哲学は素晴らしく、常に多くを学んでいます。
私はGEの前任CEO(最高経営責任者)であるジャック・ウェルチ氏とも一緒に長く働いた経験を持ちます。
本当によき先生を得ました。
私は恵まれたCEOと言えます。
● 2009.6.15
(No.3)<125>
新興国で産業を創る
重久 吉弘(しげひさ・よしひろ)氏[日揮会長兼CEO(最高経営責任者)]
私は営業出身ですから、自社の能力を顧客に理解してもらうために走り回ってきました。
そしてチャンスをいくつもつかんできた。
これからも同じです。
うちのような技術系企業は一人ひとりの技術者の持つ専門知識だけでは勝ち抜けません。
技術者たちをチームとして機能させることが大切です。
私は「人を見る目」「先を見る目」を最大限に発揮しようと言っています。
社内だけでは情報が足りないから、営業が社外から取ってきて、社内に伝えていく。
特に経営トップが外の情報に敏感になって方針を示し、技術者たちをチームにして、新しい分野にどんどん出ていくことが重要です。
● 2009.6.8
(No.2)<124>
終身雇用を死守しよう
内田 樹(うちだ・たつる)氏[神戸女学院大学教授]
今はとにかく市場全体のパイが縮んでいます。
経済が縮小する時期には、分配をフェアにすることが最優先になります。
私たち皆でこの社会を構成しているわけですから、皆が元気でないと社会全体が活性化しません。
だから今こそ、企業規模が縮小してもいいから、とにかく雇用を守り続けることが大切なのです。
人間はもともと共同体の中で生きていくように作られています。
私たちは隣人に仕えるために働いているという、大義名分が企業やヒトには必要なのです。
そうした大義名分を持つ企業は、爆発的に能力を発揮する社員に支えられて、長期的に成長するのでしょう。
● 2009.6.1
(No.1)<123>
僕の理想は人より高い
柳井 正(やない・ただし)氏[ファーストリテイリングCEO(最高経営責任者)]
ユニクロのような服の方が、例えばH&MとかZARAみたいな、ファッションそのものといった服よりも、より多くの人に着てもらえると思っています。
ですから、「ユニクロは、あらゆる人が良いカジュアルを着られるようにする新しい日本の企業です」とブランドメッセージを決め、その通り実行してきました。
商売をやっていてよく思うことは、企業の基本ポリシーみたいなものとか、ブランドの基本スタンスみたいなものが買いに来る人に伝わらないと、本当には売れないということです。
今、世界にじわじわとユニクロの考え方が広まっているように思います。
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