日経ビジネスのインタビュー(16) バックナンバー(15) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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日経ビジネスのインタビュー
バックナンバー(15)


ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。


2008.03.31
 (No.5)<65>

環境技術で世界制覇を
佃 和夫(つくだ・かずお)氏[三菱重工業社長]


世界市場でプライスリーダーになるなるためには製品ごとの「覇権」を握ることが必要です。

市場もきっちり囲い込む。

それには海外企業との提携がより重要になるでしょう。

例えば、三菱重工業は原子力について、フランスの大手、アレバグループと提携しています。

アレバは国家戦略を担い、燃料のウランの生産から使用済み核燃料の再処理というサービスまで垂直統合的に事業を展開しています。

三菱重工は現在、出力100万キロワットの中型原子炉を共同開発していますが、今後は提携の幅を広げるつもりです。

アレバが買収したカナダのウラン探鉱会社ウラミンへの出資や、再処理事業での協力などを考えています。

将来、原発のプラントメーカーが燃料も一緒に売る可能性があるからです。

東芝さんもカザフスタンでウラン鉱山の権益を確保していますしね。

造船も他社との事業統合が必要になるかもしれません。

日本の中堅や大手だけで10社以上もある。

今のまでで、いつまでも利益を出せるのか。

厳しくなった場合に備えておくべきです。



2008.03.24
 (No.4)<64>

経営者は“アスリート”
古森 重隆(こもり・しげたか)氏[富士フイルムホールディングス社長・CEO]


自分で見る。

周りの人間にも見ていてもらう必要があるけれど、最終的には自分で判断しなければなりません。

そういう洞察力は、やっぱり経営者として一番大事な資質なのではないでしょうか。

ただ、洞察力だけでは足りない。

経営者は全部揃っていないとダメなんですよ。

目、耳、鼻、それに肌から入ってくる情報に対してどれだけ神経を研ぎ澄ませられるか。

情報の本質を見抜くには一番大事なことです。

それと頭。

戦略を立てるには頭で考え、判断しなければならない。

その次は勇気。

自分で決めた戦略を実行に移すには、覚悟を決めて取りかからねばなりません。

ちょっと危ないことをしようとすると、「もう少し慎重に考えて」なんて先延ばしする人がいますでしょう。

グズグズするのは日本人の一番悪い癖。

あくまで一般論ですが。



2008.03.17
 (No.3)<63>

未来技術の波、逃さない
ジョン・チェンバース(John T.Chambers)氏[米シスコシステム会長兼CEO(最高経営責任者)]


シスコには次の技術革新の波を逃さないための高い能力があります。

ライバルの多くは1~2つの分野に集中していますが、当社はインターネットの技術革新のカギを握る極めて多くの技術を保有しています。

シスコは、次世代の多様なコミュニケーションのプラットフォームとしてインターネットを提供できる、最初の会社になると確信しています。

シスコにはイノベーションを実現できる3つの手段があります。

1つ目は、既に高い市場シェアを持つ製品の競争力を維持し高めていくこと。

ルーターが良い例で、64%以上の市場シェアを獲得しており、大成功を収めています。

新旧様々なライバルと競争していますが、高いシェアを維持しています。

2つ目がパートナーシップです。

米IT大手のEMC、IBM、マイクロソフト、ヒューレット・パッカード(HP)に加え、インドのインフォシス、日本の富士通とも良好な協力関係を築いています。

当社にはシスコ製品を販売するパートナー企業とは競合せずに、良好な関係を維持し続けていくカルチャーがあります。

3つ目が買収です。

これまで130件の買収を実行しましたが、その7割が成功しており、当初の計画以上の利益をもたらしました。

ハイテク業界では通常、買収の9割が失敗すると言われているのとは対照的です。

シスコが買収によって新たな技術を手に入れ、成長の機会を見いだしていることに胸が躍ります。

私にとって常にあるチャレンジは、技術に優先順位をつけていくことです。

買収を実行すべきかどうかを検討する分野はたくさんあるからです。



2008.03.10
 (No.2)<62>

天下を取り、悪習を正す
坂本 幸雄(さかもと・ゆきお)氏[エルピーダメモリ社長]


日本のセットメーカーはシステムを作る力がありますが、それを半導体に落とし込むのはうまくない。

だからその部分は、半導体の専業メーカーに任せればいい。

そんなふうに役割分担していけば、日本の電機はもう一度浮上するチャンスがあります。

でもセットメーカーは、膨大な赤字を出してでも一気通貫でやろうとする。

そこがダメなんです。

米アップルや米デルなどは自分たちで半導体をやっていないけれど、立派な企業として成長しています。



2008.03.03
 (No.1)<61>

3兆円に道筋つける
加藤 壹康(かとう・かずやす)氏[キリンホールディングス社長]


キリングループに加わる会社、事業提携する会社からもキリンってなかなかいいじゃないと思われるようでないといけません。

強い組織を持っている、人材もなかなかいいのがいる、これは一緒になる価値があると。

ただし、事業会社は自律的に動く。

先日、ナショナルフーズのアシュレイ・ウォー代表が来日して1時間ほど会議をしました。

その席で私は欧米流の細かいリポートはいらないと伝えました。

「代表はあなたです。そんなことに時間を費やしていただかなくてもいいのです」と言いました。





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