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(2013.10.10)
がん治療の常識・非常識―患者にとっての
最良の選択とは? (ブルーバックス) 田中 秀一
上掲書を読んで、分かったことは、
現時点ではがんは完治しないということです。
数ヶ月延命したことは、完治したことではありません。
これはとても大事なことです。
放っておいても治るがんも実際あるといいます。
そうしたがんを含めて、治療すれば完治するという
ことは欺瞞です。
がんはとても「賢い」のです。人間が本来持って
いる免疫というシステムを逆手にとって、
「レーダーに映らないステルス爆撃機のように、
身を隠すステルス機構を幾重にも持っている。
このため、免疫療法によるリンパ球の攻撃を
すり抜けることができる」(P.153)のです。
今後もがん撲滅の研究はされていきますが、
果たしてがんで死ぬことはそんなに悪いこと
なのか、と著者は読者に問題提起しています。
考えさせられる問題提起でした。
詳しくは、
がんは完治するのだろうか?(3)
をご覧ください。
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