を読み終わりました。2013.08.11
この本は、2004年6月14日に発行されました。9年前の本です。
しかし、実際に読んでみると古さは感じられませんでした。
普遍的なテーマが取り上げられているからでしょう。
すぐに陳腐化するハウツー本ではないからです。
この本を読んでとても印象に残った個所があります。
誰だって、私だって、これまでの先人たちのウィルスば―――
これは響きが悪いので『知恵』としよう―――の影響を受けている。
でも『受けている』ことを知りながら影響を受けるのと、そうでな
いのとでは雲泥(うんでい)の差がある。
『受けている』ことを自覚しないでいると、人の観念を生きてしまう
かもしれない。それはあなたの人生ではない(原文は傍点)の
です。(P.130)
「生まれ変わったら何になりたい?」とか「どうしたい?」という
質問をされることがあります。
自分の人生は一度しかないので、生まれ変わったらという仮定は
全く考えません。
死んだ後、生まれ変わったことを自覚できるでしょうか?
もしできるのなら、今すぐ現世からあの世へ旅立てばよいのです。
できますか? 普通に考えればできませんよね?
「輪廻」という考え方がありますし、生体移植で臓器を通じて、
ドナーの魂が乗り移ったという話があります。
でも、実際はどうなのでしょうか。
もちろん、「科学は万能ではない」ことは十二分に
理解しているつもりです。科学で説明できない事象は世界中に
ゴロゴロ転がっています。
私はこう考えます。
自分の人生は、他人が考える人生に委ねてはならないのです。
親が子供にこういう人生を送ってほしい、という願いを
理解できなくはありません。
でも、親の人生は親のもの。子供の人生は子供のものです。
まして、他人が口を挟む権利はありません。
他人に迷惑をかけても、何ら痛みを感じないのは論外です。
他人に指図されて送る人生は、自分の人生ではありません。
他人に支配されているのです。
他人と同じ人生を送って何が楽しいのでしょうか?
GE(ゼネラル・エレクトリック)の元CEO(最高経営責任者)の
ジャック・ウェルチ氏はこう語っています。
Control your destiny, or someone else will.
(自分の運命は自分でコントロールしなさい。さもないと
他人にコントロールされてしまう)
この本を読んで、このように考える機会を得ました。
あなたのご意見は?
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
