カタログその2
昨日紹介したカタログとは別に
海外、プレス向けに作ったカタログを今日紹介する。
こちらは今まで作ってきたものと同様
ブランドコンセプト、ブランドイメージを
期ごとのテーマに沿って作り上げたものだ。
今期のテーマは"Back to roots"
以下、カタログより自分のインタビューの所を抜粋。
「自分が履きたいものを作る」これがそもそもの"Back to roots"のテーマ。
素直にその原点に帰ることで、全体のプロダクトに対する意識が変わりましたね。
今まではマーケットの要請も強かったんだけど・・・
今、時代も大きく変わろうとしているし、履きたいものを真面目に作るというテーマで、
シンプルにプロダクトと向き合えたのは結果的に良かったです。
今までは見た目重視で色や柄でインパクトを出すという作業が主だったけど、
それがあまり面白くなくなって・・・
もっとちゃんと中に入ってプロダクト自体を追及すべきじゃないかと。
それはヨーロッパに行き出した影響が大きいかも知れません。
あっちはよりクオリティにオリジナリティがあることに価値観があるから。
もっとプロダクトの方向性もクオリティを追及したくなったのかも知れません。
先日、書籍「SNEAKER TOKYO」の対談で久しぶりにあった藤原ヒロシくんとも
正面からスニーカーの話ができていい刺激になりましたしね。
彼の「引き算の美学」には特に感銘を受けたし、
作りたいモノを作れる僕は、とても恵まれた環境にいることも改めて実感できました。
今後もグローバルマーケットを意識しながらも、
よりシンプルにクオリティを追及していきたいと思っています。
前回のカタログが白のイメージで統一感をもたせたのとは一転し
今回のイメージは黒。
よりシンプルに、よりストイックな表情をカタログでは表現したかった。
前回では「いったん白紙に戻す。」という表明のもと
"Back to roots, Prologue"と銘打ち
それまでのカラフルスニーカーの代名詞的存在になっていた
MAD FOOT!観をぶち壊しにかかった。
そこで、今回はさらにその世界観を一段上に引き上げる効果を狙い
どっしりと腰を据え、揺るぎない存在感を表現するため黒で統一した。
逃げも隠れもせずスニーカーの写真のみの構成。
黒背景のスニーカーだけの写真が全36Pの内18Pにわたって展開している。
巻頭には東京の夜景、巻末には東京の夜明けの写真を
イメージヴィジュアルとして使用している。
MAD FOOT!としての夜明けはもうすぐそこだ。
"Back to roots"
それは自分自身の起源に帰る作業。
自分がこの仕事を始めた時のコンセプト
「自分が履きたものを作る。」
その原点に帰って今後も坦々と靴作りに励んでいきたい。
こちらは店頭配布はしません。
MAD FOOT! OFFICIAL WEB SITE内ONLINE STORE
こちら で4/25以降商品をお買い求めていただいた方々のみに
送付します。
無くなり次第終了となります。
追記:
河瀬さん、松尾さん、本当にありがとうございました。
海外、プレス向けに作ったカタログを今日紹介する。
こちらは今まで作ってきたものと同様
ブランドコンセプト、ブランドイメージを
期ごとのテーマに沿って作り上げたものだ。
今期のテーマは"Back to roots"
以下、カタログより自分のインタビューの所を抜粋。
「自分が履きたいものを作る」これがそもそもの"Back to roots"のテーマ。
素直にその原点に帰ることで、全体のプロダクトに対する意識が変わりましたね。
今まではマーケットの要請も強かったんだけど・・・
今、時代も大きく変わろうとしているし、履きたいものを真面目に作るというテーマで、
シンプルにプロダクトと向き合えたのは結果的に良かったです。
今までは見た目重視で色や柄でインパクトを出すという作業が主だったけど、
それがあまり面白くなくなって・・・
もっとちゃんと中に入ってプロダクト自体を追及すべきじゃないかと。
それはヨーロッパに行き出した影響が大きいかも知れません。
あっちはよりクオリティにオリジナリティがあることに価値観があるから。
もっとプロダクトの方向性もクオリティを追及したくなったのかも知れません。
先日、書籍「SNEAKER TOKYO」の対談で久しぶりにあった藤原ヒロシくんとも
正面からスニーカーの話ができていい刺激になりましたしね。
彼の「引き算の美学」には特に感銘を受けたし、
作りたいモノを作れる僕は、とても恵まれた環境にいることも改めて実感できました。
今後もグローバルマーケットを意識しながらも、
よりシンプルにクオリティを追及していきたいと思っています。
前回のカタログが白のイメージで統一感をもたせたのとは一転し
今回のイメージは黒。
よりシンプルに、よりストイックな表情をカタログでは表現したかった。
前回では「いったん白紙に戻す。」という表明のもと
"Back to roots, Prologue"と銘打ち
それまでのカラフルスニーカーの代名詞的存在になっていた
MAD FOOT!観をぶち壊しにかかった。
そこで、今回はさらにその世界観を一段上に引き上げる効果を狙い
どっしりと腰を据え、揺るぎない存在感を表現するため黒で統一した。
逃げも隠れもせずスニーカーの写真のみの構成。
黒背景のスニーカーだけの写真が全36Pの内18Pにわたって展開している。
巻頭には東京の夜景、巻末には東京の夜明けの写真を
イメージヴィジュアルとして使用している。
MAD FOOT!としての夜明けはもうすぐそこだ。
"Back to roots"
それは自分自身の起源に帰る作業。
自分がこの仕事を始めた時のコンセプト
「自分が履きたものを作る。」
その原点に帰って今後も坦々と靴作りに励んでいきたい。
こちらは店頭配布はしません。
MAD FOOT! OFFICIAL WEB SITE内ONLINE STORE
こちら で4/25以降商品をお買い求めていただいた方々のみに
送付します。
無くなり次第終了となります。
追記:
河瀬さん、松尾さん、本当にありがとうございました。
カタログその1
今期のカタログの色見本があがってきた。
今回は2種類作っていて
ひとつは、店頭配布用で簡易的なもの。
もうひとつは海外、プレス向け用。
まずは店頭配布用の紹介。
これは取引店サイドからの要望で従来のカタログだと
サイズが大き過ぎ、ページ数も多く、配布するにも安易に配れないとの
ことだったので図版を縮小し最低限の要素のみを入れ込み
蛇腹折式の全16Pのハンディーサイズ。
簡易的といってはいるものの
海外、プレス向け用とは別にこれ用に
全て撮りおろしてもらっている。
サイズ感が簡易なだけであって内容及び製版に関しては
いっさいの手抜かりはない。
分かりやすく、シンプルに、をモットーに
全体の世界観が構築されている。
製作は前回同様SHOES MASTER プロデューサーの河瀬さんに、
撮影をSTUHの松尾さんにお願いした。
毎回感じることなのだが彼らの徹底したプロフェッショナルな仕事ぶりには
本当に脱帽してしまう。
SHOES MASTERの製作秘話などを聞いていると
毎号、毎号800~900足の新作シューズと格闘し
どのように撮れば、どのように見せれば、
どのように書けば、と毎度頭を悩ませ試行錯誤をしているという。
ストイックなまでにスニーカーとガチンコ勝負をしている。
フォトグラファーの松尾さんにいたっては
日本一スニーカーを撮っている男の称号が付けられている。
紛れも無く名実共に日本一である。
そんな彼らの手にかかったSHOES MASTERのクオリティーは
世界基準で見ても間違いなく最高峰に位置すると確信している。
彼らと作り上げた入魂の作がこれだ。
店頭配布は4/23頃を予定している。
楽しみにお待ちください。
今回は2種類作っていて
ひとつは、店頭配布用で簡易的なもの。
もうひとつは海外、プレス向け用。
まずは店頭配布用の紹介。
これは取引店サイドからの要望で従来のカタログだと
サイズが大き過ぎ、ページ数も多く、配布するにも安易に配れないとの
ことだったので図版を縮小し最低限の要素のみを入れ込み
蛇腹折式の全16Pのハンディーサイズ。
簡易的といってはいるものの
海外、プレス向け用とは別にこれ用に
全て撮りおろしてもらっている。
サイズ感が簡易なだけであって内容及び製版に関しては
いっさいの手抜かりはない。
分かりやすく、シンプルに、をモットーに
全体の世界観が構築されている。
製作は前回同様SHOES MASTER プロデューサーの河瀬さんに、
撮影をSTUHの松尾さんにお願いした。
毎回感じることなのだが彼らの徹底したプロフェッショナルな仕事ぶりには
本当に脱帽してしまう。
SHOES MASTERの製作秘話などを聞いていると
毎号、毎号800~900足の新作シューズと格闘し
どのように撮れば、どのように見せれば、
どのように書けば、と毎度頭を悩ませ試行錯誤をしているという。
ストイックなまでにスニーカーとガチンコ勝負をしている。
フォトグラファーの松尾さんにいたっては
日本一スニーカーを撮っている男の称号が付けられている。
紛れも無く名実共に日本一である。
そんな彼らの手にかかったSHOES MASTERのクオリティーは
世界基準で見ても間違いなく最高峰に位置すると確信している。
彼らと作り上げた入魂の作がこれだ。
店頭配布は4/23頃を予定している。
楽しみにお待ちください。
PUMA SUEDE
先日、PUMA JAPANの樫村氏に招かれPUMAのプレスルーム
(通称、PUMA HOUSE)に寄った。
今年の一月にベルリンのブレッド&バターで出会い意気投合。
以前からなんとなく知ってはいたもののちゃんと話たのは
その時が初で、以来PUMAのアフリカキャンペーンの
イベントに誘ってもらったりとおつきあいをさせてもらっている。
ある日、樫村氏から「ねぇ、今井くんPUMA SUEDE履かない?」
と突然の電話。
「くれるならもちろん履きますよ。」的に返したら
「いいよ。だったらウチにおいでよ。」
ということで始めてお邪魔させてもらった。
当ブログ"Back to roots"の連載?にも書いているが
PUMAといえば自分にとっての紛れも無い
ファーストスニーカーであり、その思い入れたるや・・・
なもんで、PUMAについて熱く語ってきました。
自分で言うのもなんだがPUMAに関しては
結構いろいろ知っていて、商品なんかも
ちょくちょくチェックを入れている。
80年代、90年代の無骨なイメージから一転して
2000年代に入るや細身でエレガントなモデルを
多数輩出させアーティストコラボなんかも
積極的に行い、いわゆるスポーツメーカー的な枠を
飛び越え新しいスニーカーの価値観の創世を
行ってきた唯一無二の存在として君臨している。
そんなPUMAが気になってしかたがなかったので
今回、きちんと話せたのは非常に有意義だった。
って、偉そうに言ってるが単なる一ファンの意見なんで。
で、ひととおり話をした後PUMA SUEDEを頂戴しました。
今回のPUMA SUEDEはPUMA SUEDE CLASSICって
ネーミングで限定発売らしい。
どうりでラストが当時を彷彿させるような
トゥがシュッとなって、全体的にも細身になってるわけだ、
なんて感心してると、樫村氏曰く
「これは当時品番のPK0814のラストを使ってるんだよね。
そのラストが実は残っててさぁ。」
ナ、ナイスっす。
PUMAの地力を見せつけられた~。
アーカイブをちゃんと保持してるんすね。
それで、スエードも当時を意識した上質なものを
使用してるし、全体の作り込み具合も当時ものを
限りなく忠実に再現している。
最近の復刻ものって気合い入っててイイっす。
90年代の復刻ものだとなんか、こんなもんでいいんじゃねぇ感が
ありありと漂っていて好きになれなかったけど
これはいい。
そういえば、PUMA SUEDEといって思い出すのは
やはりBEASTIE BOYSであろう。
92年に発売された"CHECK YOUR HEAD"は世界中のHEADSたちを
虜にし、AD ROCKが履いていたPUMA SUEDEは本当にかっこよかった。
ここで、自分だけのBEASTIE BOYSとPUMA SUEDEの関連秘話をひとつ。
1992年当時、BEASTIE BOYSがCHECK YOUR HEAD TOURで来日した際、
自分のバンド、GAS BOYSがフロント・アクトを務めさせてもらった。
憧れのアーティストと同じステージに立てるということで非常に興奮した。
その時の話。
リハーサルも終わりほっと一息つき、控え室に戻ると
すでにBEASTIE BOYSが到着したとの報を聞く。
ドキドキを押さえながら楽屋へ挨拶に行く。
うわゎ、本物だ!あたりまえのことなのだが
実際それまでは映像などでしか触れていなかった人たちが
目の前に現れると、単純に本物だ!という感想が先立った。
それからメンバーにサインをねだったりした後退室。
しばらくして自分ひとりでトイレに行って
用を足していると背後に人影が。
その人物が隣の便器にきて用を足し始めた。
よくその人物を見てみると、な、な、なんと
メンバーのMCAではないかっ!
やべぇ、MCAと連れションだ!
こんな体験なかなかできるものではない。
興奮をおさえ股間を見るのも失礼かと思い
足元に目線を移すと、
PUMA SUEDEのチャコール/ライト・グレーを
履いているではないか!!!
という話。
で、当時のフライヤー。
その証拠。見づらいけどよ~く目を凝らしてみると・・・GAS BOYSの文字が。
でもって、PUMA SUEDE。当時のFINEの切り抜き。
掘れば出てくるPUMA SUEDE話。
また機会があったらその時に。
PUMA JAPAN樫村くん
ありがとうございました。
(通称、PUMA HOUSE)に寄った。
今年の一月にベルリンのブレッド&バターで出会い意気投合。
以前からなんとなく知ってはいたもののちゃんと話たのは
その時が初で、以来PUMAのアフリカキャンペーンの
イベントに誘ってもらったりとおつきあいをさせてもらっている。
ある日、樫村氏から「ねぇ、今井くんPUMA SUEDE履かない?」
と突然の電話。
「くれるならもちろん履きますよ。」的に返したら
「いいよ。だったらウチにおいでよ。」
ということで始めてお邪魔させてもらった。
当ブログ"Back to roots"の連載?にも書いているが
PUMAといえば自分にとっての紛れも無い
ファーストスニーカーであり、その思い入れたるや・・・
なもんで、PUMAについて熱く語ってきました。
自分で言うのもなんだがPUMAに関しては
結構いろいろ知っていて、商品なんかも
ちょくちょくチェックを入れている。
80年代、90年代の無骨なイメージから一転して
2000年代に入るや細身でエレガントなモデルを
多数輩出させアーティストコラボなんかも
積極的に行い、いわゆるスポーツメーカー的な枠を
飛び越え新しいスニーカーの価値観の創世を
行ってきた唯一無二の存在として君臨している。
そんなPUMAが気になってしかたがなかったので
今回、きちんと話せたのは非常に有意義だった。
って、偉そうに言ってるが単なる一ファンの意見なんで。
で、ひととおり話をした後PUMA SUEDEを頂戴しました。
今回のPUMA SUEDEはPUMA SUEDE CLASSICって
ネーミングで限定発売らしい。
どうりでラストが当時を彷彿させるような
トゥがシュッとなって、全体的にも細身になってるわけだ、
なんて感心してると、樫村氏曰く
「これは当時品番のPK0814のラストを使ってるんだよね。
そのラストが実は残っててさぁ。」
ナ、ナイスっす。
PUMAの地力を見せつけられた~。
アーカイブをちゃんと保持してるんすね。
それで、スエードも当時を意識した上質なものを
使用してるし、全体の作り込み具合も当時ものを
限りなく忠実に再現している。
最近の復刻ものって気合い入っててイイっす。
90年代の復刻ものだとなんか、こんなもんでいいんじゃねぇ感が
ありありと漂っていて好きになれなかったけど
これはいい。
そういえば、PUMA SUEDEといって思い出すのは
やはりBEASTIE BOYSであろう。
92年に発売された"CHECK YOUR HEAD"は世界中のHEADSたちを
虜にし、AD ROCKが履いていたPUMA SUEDEは本当にかっこよかった。
ここで、自分だけのBEASTIE BOYSとPUMA SUEDEの関連秘話をひとつ。
1992年当時、BEASTIE BOYSがCHECK YOUR HEAD TOURで来日した際、
自分のバンド、GAS BOYSがフロント・アクトを務めさせてもらった。
憧れのアーティストと同じステージに立てるということで非常に興奮した。
その時の話。
リハーサルも終わりほっと一息つき、控え室に戻ると
すでにBEASTIE BOYSが到着したとの報を聞く。
ドキドキを押さえながら楽屋へ挨拶に行く。
うわゎ、本物だ!あたりまえのことなのだが
実際それまでは映像などでしか触れていなかった人たちが
目の前に現れると、単純に本物だ!という感想が先立った。
それからメンバーにサインをねだったりした後退室。
しばらくして自分ひとりでトイレに行って
用を足していると背後に人影が。
その人物が隣の便器にきて用を足し始めた。
よくその人物を見てみると、な、な、なんと
メンバーのMCAではないかっ!
やべぇ、MCAと連れションだ!
こんな体験なかなかできるものではない。
興奮をおさえ股間を見るのも失礼かと思い
足元に目線を移すと、
PUMA SUEDEのチャコール/ライト・グレーを
履いているではないか!!!
という話。
で、当時のフライヤー。
その証拠。見づらいけどよ~く目を凝らしてみると・・・GAS BOYSの文字が。
でもって、PUMA SUEDE。当時のFINEの切り抜き。
掘れば出てくるPUMA SUEDE話。
また機会があったらその時に。
PUMA JAPAN樫村くん
ありがとうございました。