「現在コロナ禍の東京にまだいます。№2」
兵庫から千葉まで来てくれた友人も同じく、
中国の取引企業を訪問できずいら立ちを見せていた。
働き方改革ではないが、相手の体温を感じ取れない画面上の商談なんて味もそっけもなく机上の空論みたいなもんだ。
コミュニケーションが重要だ、と、いろいろなところで言われているが、画面を通して相手の顔色や目の変化を瞬間に嗅ぎ取ることができるだろうか。
そういう瞬間の動作、状況を目の当たりで感じ取ってこそ、その場の状況に合わせたコミュニケーションが上手に取れるのではないだろうか。
やはり、現場に行かなければ真の結果を得ることは難しい。
かれこれ5時間ぐらい生ビールやら焼酎をこれでもかというぐらいに飲みながら語り合った。料理も結構腹に入ったが締めと言うことで「へぎそば」なるものをいただいた。実に楽しいひと時であった。
彼は明日帰るといい別のホテルを予約してあるということで、僕が宿泊するホテルまで送ってくれた後そこへ向かった。
持つべきものはやはり、腹の中を自由に話せるマブダチだね。
このホテルにいる間、僕の送り迎えをしてくれた彼とも会食した。
彼はタクシー会社に勤めているので市内現況にはつとに詳しい。
飲食店への風当たりがまさに厳しさを増していること、タクシーの乗客は60%ぐらい減ったこと、午後8時を過ぎたころには人通りが途絶えてしまうことなどを話してくれた。
タクシー業界も飲食店同様にドライバーの退職者が多く出ているし、廃業してしまう会社もあるという。
生活の糧をいとも簡単に奪われてしまった人々のこれからは、いったいどうなってしまうんだろうか。
「コロナ」の所為だから仕方ないだろうと言われても実に納得しがたい。
こういう時にこそ、真面目にやれよ政治家(屋)さんたち。
皆さんのために頑張りますはいいけれど、口先三寸の輩は辞職せよ。
有権者も今後は、ブームに煽られての人選は厳禁だ。
彼とのお付き合いは2年ぐらいだけれど歳も近いので話しやすいし、僕の現状も良く理解してくれているので何かと面倒を見てくれ有難い限りだ。
このホテルに滞在して2カ月が過ぎ去ろうとしている年末に、彼と会い飲食を共にした。その時僕は、いつまでもこのような状態でいるわけにはいかないので、東京に在住し会社を経営している以前の中国人塾生のところに行くことを話した。
彼はIT技術者であり会社を経営し、中国人技術者の派遣事業も行っている。
その会社の設立時にマンションを2室買ってあるので1室は現在モノ置き場になっているがかたずければ住めるので来てくださいと言われていたのだ。