1987.04.24 ランシットスタジアム


これはタイトルの1986年ではないが、86年に怪物的な強さを見せたパーヤップの87年の試合となる。


蹴り合いが芸術のムエタイに於いて、一方はその蹴りを全く使えないというかなり変則的なルールの試合だ。ハンディと呼んだ方が良いのだろうか?


ルール説明が行われた後に試合が始まった。ムエタイ史に大きく名前が蹴りの名手として名前が残っているパーヤップの蹴りが使えない。脛を使う蹴りが禁止なのだ。前蹴り、膝はOK。


蹴りの使えないパーヤップは前に出るしかなく、普段よりもアグレッシブに見える。対するチャンプアも後に蹴りの名手として世界的に有名な選手となるが、この頃はまだ世界では無名時代。タイでも無名に近い選手であったが、間違いなくトップクラスの実力者、ランカーであった。ハンディ付けられなければパーヤップに太刀打ち出来ない選手ではなかったが、ギャンブルのために行われた試合だったのは間違いないだろう。


ムエタイ採点では、バンバンとミドルを蹴っていたチャンプアが勝ちだったはずだが、このルールでは、蹴りでポイントが取れないのでよく分からない、、、。


第4R、パーヤップの離れた距離から放った膝蹴りがミドル気味に入り、軽くであるが脛がチャンプアを捉えた。レフェリーは見逃さなかった。笑いながらチャンプアの手を上げた。喜ぶチャンプアと納得行かずにその場に座り込むパーヤップ。


レフェリーの決断は変わることなくパーヤップの失格負けであった。


ムエタイで脛を使うことが禁止!こんな試合は何度行われたのだろうか?