中国ビジネス紀行(5)


さて、中国での商談、その1が終わり、日本に帰ってきました。そして、まず最初に医療ツーリズムで中国人の患者さんを受け入れてくれる「熱海の病院」に行きました。


そして、中国側の病院と医師の写真を見せたら、「受け入れる」という決断をしたようです。そして、契約書を作成していただけましたが、まず、私の友人の弁護士に相談して、若干の手直しをして送りました。


病院側は、それでいいとのことですが、本部の大学の承認をえるということで、1月13日の段階で、それを待っています。


さて、その間に、中国側の陳さんの態度がおかしい方向に行きました。ここまでは、私が友人の紹介で病院側と話し合って、しかも、その結果や病院のパンフレットを持って中国に行って、すべての段取りをしたわけです。


ここまで準備が完了して、後は、中国側が患者を募集して送ればいいと思ったんですが、


・中国の陳さんが日本の病院と直接に契約を結ぶ

・中国の旅行社を使う

・そのプロセスには私は入れない


という傲慢なものです。つまり、もうけを独り占めしようとしたわけですね。


読者の皆さんも注意してほしいんですが、このことは標準です。つまり、外国と取引をあまりしてこなかった中国人というのは


・すべての準備が終了してから、もうけを独り占めする

・すべての準備が終了してか、取引が始まったらお金を払わない


ということが多いのです。だから、そういった過去の失敗の研究をしておかなければいけません。私はある程度、研究をしていましたから、つぎのような対応をしました。


・まず、10日間ほど連絡をしないで、先方の頭が冷えるのを待つ

・そして、中国側はお客さんを集めて日本に送り出す

・日本側は、そのお客さんに検診を受けさせて中国に送り返す

・したがって、病院との契約は私であって、旅行社も日本側だ

・お金は前もって払う


ということです。まあ、日本の病院は、もともと中国人を受け入れるのを反対していたし、この病院は名門なので、私しか契約は無理だったんです。


したがって、以上のことを強く主張したら、相手はびっくりしたようです。こうなる前は


・自分が客を集めて送るから自分がエライ


と思い込んでいたんですが、実際には、私が受け入れないといったので焦ったんでしょうね。だから、この取引は軌道に乗り出しました。ただし、


・病院側の承諾の連絡はまだ、

・日本側の旅行社の価格はかなり高い


この問題を解決しなければなりません。


さて、次回は、中国の資源を日本の商社に売ることと、コーヒーチェーンの展開を書きます。