異所爪というのがあります。

この部分

昔、巻き爪が痛くて爪母を取る手術をしたそうです。

ですが組織が残ってしまいそこから爪が出てきたようです。

本来生える所ではない場所から爪が生えてくる。

異常な所から伸びた爪ということで

『異所爪』といいます。

しかし

ふと

ひねくれた私は思ったのです。

「これは異常な所なのだろうか？」

異所爪で調べると『先天性』しか載ってなく

『出生時から正常では存在しない部位に爪組織が存在し、爪甲を形成する疾患。』

【東禹彦著(2016)爪-基礎から臨床まで-改訂第2版　金原出版株式会社】参考文献

とあります。

著作権侵害になるので本の写真は載せれませんが、

異所爪のページに

指先から爪が出てる写真があります。

これぞ

「THE 異所爪」

ですね。

爪　東禹彦著　金原出版株式会社

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私のお客様の場合は

後天性で爪母が割れて、

異常ではなく正常に存在してた部位の爪組織

から割れて爪が生えているので

「異所爪」

とは言わないのではないか？

言うならば、

「爪母まで割れ爪」

と言うのではないか？？

と思ったのですが、

まあ　

一般的にこういう爪を「異所爪」と言われてるので

素直な私は「異所爪」

と言うことで進めていこうと思います。

来られた時は

この異所爪が痛いのではなく

こちらの範囲が広い巻き爪が痛いとの事でした。

おそらくこの爪が伸びて邪魔することにより

こちらの爪に圧が正しくかからず

巻いてきて肉に刺さったのだと思います。

こういう場合は基本的には

もう一度病院に行って手術してもらい異所爪を取ってもらうようにオススメしていますが、

「痛いしめんどくさいからもう行きたくない」

との事でしたので

「100％よくなるかわかりませんし

割れてる爪がくっつくわけじゃないですけどいいですか？」

との事でもOK頂いたのでケアする事になりました。

まずはこの部分が重なっているので

このラインで要らない爪をカットしました。

少し削って掃除して

ここが欠けているので引っかかって危険なので

くっつけて先端を作りました。

ここの爪と

こちらの爪が仲良く伸びるのが目標です。

こちらは痛くないとの事でしたが

左側が痛くなくなったら右側が痛くなるあるあるなので

右側も広げときました。

こんな感じ

1ヶ月後

あまり変化はありませんね

3ヶ月後

器具が浮いてきたので取りました。

だいぶ伸びて来ました。

固めました。

あとは根気よく伸びるのを待つだけです。

4ヶ月後

5ヶ月後

6ヶ月後

7ヶ月後

まあ　綺麗に伸びたし、

お客様も痛くないと言われてるので終了でいいのではないでしょうか。

しかし　離れた爪がくっついた訳ではありません。

うまいこと並んで仲良く伸びただけです。

合わない靴を履いて圧迫したり

運動不足で指を使わなかったらまた同じようになると思います。

このまま異所爪と大きい爪が仲良く共生していってくれたらと思います。

終わり

101.異所爪(共生編)