年末年始は静内ダム~カムエク南西稜~ピラミッド~1807~札内川を歩いてきた。北海道負の遺産とも言える『道道111号線』を巡る旅とも言える。
29日静内ダムゲートから42km歩いて清和橋。ここがカムエクへのスタート地点となる。25日に降った雨で稜線はすっかり締まり、下から見ていると山は青空、春のよう。ただし林道はスケートリンク化し危険極まりない。林道上に先行者らしき足跡がある。キャンプサイトを見て先行者がいることを確信する。(札内ヒュッテでノートを見たら2Pもいたことに驚いた。)
1日、3日は強風、視界不良の為停滞。その代わりカムエク南西稜はすっかりリセットされ、厳冬期の装い。もりもりと積もった雪のナイフリッジの通過はバージンロードのようで腰まで埋まり、苦労もしたが充実した日となった。
朝日で赤く染まるカムエク。深い雪の中息を切らして1848mに駆け上がる。
感動の瞬間。振り返ればシカシナイから南西稜に我々のトレース。頂上で既に八ノ沢左岸尾根からやってきた北大ワンゲル部の4人に迎えられる。
我々は力を振り絞ってピラミッドへ向かう。今年の年始はカムエクは人気だったようで札内川林道はトレースされていて楽に札内ヒュッテに着く。最後の夜は薪ストーブにあたりながらゆっくり眠った。
翌日札内ダムまで歩けば終わる予定だったが、元旦に降った降雪で道道111号線に雪崩れの危険性があるということでピョウタンゲートまで歩く。充実した山行だったが、また新たな目標も出来てしまった。楽しみでもあり不安でもある。