最後の授業は3月23日(月)の5時間目。道徳でした。
涙もろい私ですが、この授業だけは泣かないでおこう。
伝えたいことを明るくしっかりと子どもたちに伝えよう。
大きく深呼吸をして始めました。
「今日は最後の授業なので先生がみんなに一番伝えたいことを話します。」
「えーっ、何で今日が最後の授業なんですか?」
「えっと、それはね。4月になるとみんなは5年生になってクラス替えをするから、今日が4年2組としての最後の授業というわけです。」
こんなやり取りで始まった最後の授業。
みんなには全員いいところがあること、それをずっと忘れないでほしいこと、私自身も昔は自分のことが嫌いだったこと、好きになって人生が変わったこと、笑える失敗談あれこれ、子どもたちからの何でも質問タイムなどなど・・・
45分はあっという間に過ぎていきました。
明るく、楽しく、涙もなしで。
(よかった~、何とか泣かずに伝えられた。)
ほっとしたのですが、
帰りの会で驚くことが起きました。
当番さんがいつものようにスピーチをして
いつものように
「係や委員会からのお知らせはありませんか?」
と言った瞬間、
「はいっ!!!!!」
4年2組の子どもたちみんなが一斉に手を挙げたのです。
「えっ!?!?!?」
何が起きたのか分からずに目を真ん丸にしている私をしり目に
どどっと子どもたちが教室の前の黒板の所に集まりました。
私と子どもたちが向き合う形になりました。
「岩堀先生、今まで長い間本当にありがとうございました!!!!!」
子どもたちの大きな声大きな声。
ずっと我慢していたのに
泣かないでいようと思っていたのに
涙が
あとからあとから流れました。
色紙と、全員のメッセージカードが入ったファイルももらいました。
一体いつ書いていたのか・・・。
完全に子どもたちにやられてしまいました(笑)
27日(金)の離任式の日
教室で最後のお別れ。
ずっと続けてきた握手の時も
「僕たちも5年生になってがんばるので、岩堀先生も大学でがんばってください。」と言ってくれた子どもたちの言葉を忘れません。