1.逃亡者引き渡し条例
 香港の民主化という名前の騒乱の発端は「逃亡者引き渡し条例」だった。 
 香港のカップルが台湾で揉めて男が女性を殺害。男は別件の資金洗浄罪で香港で逮捕起訴。殺人も自供した為、台湾と協議し逃亡者条例改正に動いた。
香港ではデモという名前の騒乱状態が続き、ついに2019年9月4日条例改正は消滅し、犯人は10月には自由の身となった。

 私は「民主化」といういうと、また米国が介入しているのだな、としか思わない。
日本の言論空間は米国支配されているのを前提として展開されている。

 元シリア大使の国枝昌樹氏がシリア内戦への様子を国名に著述している。
英仏大使らがデモを扇動した。
デモ隊との衝突が起きて、警察は拳銃を未携帯する方針に変わった途端に、突然1日で200人以上の警官が殺害された。秩序が失われシリアは内戦に突入していく。

 欧米は主権国家への介入時に治安維持勢力を攻撃するのである。
香港は一国二制度なので、人民解放軍は駐屯しているが、出動しない。
香港警察だけでは騒乱状態のデモを鎮圧できない。
デモ隊も警察官や警察署や非番の警察官を狙う。
 どこかで見た手口である。

 また、香港のデモが異常なのは民間人への攻撃である。
親中派的な言動をする人を狙っていると言われているが、単なる通行人が制止に入っただけだったりする。
 路上には米大使館ナンバーの車から指示を出している複数の白人男性が確認されている。かなり積極的に米国が介入している。

 アグネス・チャンは日本の要人と会っている。ジョシュア・ウォンは米国の要人と会ってる。アグネスの役割は日本の世論誘導である。
 ちなみに、アグネス・チャンとジョシュア・ウォンは「キリスト教のホーリーネーム」である。

2.攻撃先を選んでいる。
 当初雨傘運動と称して、立法府になだれ込んだあたりまでは、実は私も香港の民主化運動なるものを支持していた。
 しかし、立法府になだれ込んだデモ隊は内部を破壊しまくった。書類もめちゃくちゃにしてしまった。本当に香港政府のあり方を糺したいのなら、書類はそれこそ1枚1枚全部精査するはずである。破壊しては何も追求できない。
 単に統制が取れていないとも見えるが、それはそれで支持できない。恐らく物的・人的破壊が目的なのである。
 香港4大財閥と中国の出先機関は攻撃していない、と言われている。民主化運動に反対の意思表示をしたり、中国本土の資本で経営されている店を選んで破壊している。
 香港吉野家は日本とは別資本のようだが、経営者が民主化運動に反対しているとして、執拗に攻撃された。
 街に騒乱状態を作り出す運動に賛成する経営者はいないだろう。口に出すかどうかは別にしても、商売ができなくなる。民主化といいつつ、行っているのは愚連隊による言論封鎖でしかない。

3.他山の石ではない。
 扇動によって、人民が自分たちの都市を破壊する事が起こり得る。ラノベやアニメの世界だけの出来事かと思えば、比較的知的な人達が集っている香港で騒乱が起きている。
知的だからこそ扇動に乗っかりやすいのかもしれない。
 しかし、60年・70年代安保闘争ではセクト同士の争いはあったかもしれないが、そこらへんの街行く赤の他人を攻撃するようなことはなかったと思う。
 明大前カルチェ・ラタン闘争として、敷石を剥がして機動隊や警官隊へ投げつけた。だが、一般人を攻撃したりしない。一定程度政治的意思が明確だからである。
 今、ネットの騒動とかを見ていると、日本で香港のような騒乱が再現されないとは言い切れないのでないか。政治的意思を押し通すと称して、単に社会が混乱するだけのような事態は避けなければならない。

4.香港版国家安全法
 元々、香港は総督や議員の任免も英国が決める独裁体制だった。90年代に入り、民主化の動きを見せるが、返還後を見据えて英国定番の「火種」を残したという見方もある。
 騒乱状態が再燃しかねないのであれば、法による支配を強化するしかない。
民主化という名前の破壊活動を抑止すべき、という世論が醸成される、という観点からも観察しなければならない。
 香港国家安全法は賛成2878票、反対1票で採択された。


5.私の憶測
 実はイギリスはIAEAのようないわゆる世界的な核のネットワークから一線を引いて、自主的な内部被曝指針に従おうとしている。香港吉野家は「福島県の食材は一切使っておりません」と店頭に紙を張り出していた。
 つまり、イギリス政府は自主路線を進んでおり、香港にもその影響が及んでいたのではないか。なぜ、イギリスがEUを離脱してまでも、自主存立にこだわるのかは、スコットランドの独立運動が関係していると言われている。英連邦圏での独自的な囲い込みなのか、分からない。そもそも英国が香港にどれだけの地保を残しているのかも分からない。
 だが、単に米国による中国に対する牽制だけではない可能性もある、と私は憶測してみる。


参考
NEDエージェント、ブライアン・カーンが、香港の暴徒を指揮している。国家安全法でカーンも終わり!
https://twitter.com/search?q=NED%20%E9%A6%99%E6%B8%AF&src=typed_query