映画ドラえもん「のび太の地球交響楽(シンフォニー)」感想
3月1日に公開された、映画ドラえもん「のび太の地球交響楽」。もう7月下旬なのに感想をまだ書いていませんでした。今更ですが、面白かったですね!
今年は3月3日に子供と、4月27日・5月4日に一人で、計3回鑑賞しました。最近はだいたい2回観るのが普通だったのですが、ドラ映画を3回劇場で観たのは2020年11月公開のSBMD2ぶりかと思います。
なんと言っても、映画ドラえもん史上初のテーマとなる「音楽」で完全オリジナル制作され、ストーリーの展開や伏線の回収など纏まりも満足出来る仕上がりだった事が個人的に高評価です。もちろん私がギター弾きで音楽好きだというのも大きいです。服部隆之先生の音楽も良かったですね。プレーヤー視点でアンサンブルの楽しさが伝わるのはもちろんですが、これがもし、もう少し早いタイミング、コロナ禍明け直後ぐらいに公開されていたら、それまで禁じられていたコンサートでの声出し応援や、黙食、カラオケ自粛など日々の生活における全ての人の“音出し欲”が解放される快感を最大限に得られた事でしょう。
次に、このブログの過去映画感想記事でも何度か述べている私の映画ドラへ求める重要なポイント「冒険」を、今作はしっかり感じられました。絶対絶滅のピンチというシーンが冒険には必要不可欠と思っていて、今作ではそれがクライマックスの“無音”だったと思います。
そして特に、のび太の主役感が色濃く出ていました。やっぱり映画タイトルに「のび太の...」とか「のび太と...」とか付けるからにはのび太が主役じゃないとしっくりきません。いくつかの過去作品によっては、のび太以外の主要キャラクターに焦点を当て過ぎて、のび太主役感が薄らいでしまったものもあり、物足りなさが残ってしまいました。今作はしっかりのび太の「の」の音がストーリーのキーとなっていたのが良かったです。
ただ一点、毎春公開の映画ドラの場合には、しずかちゃんの愛情、臆病なスネ夫、勇敢なジャイアンという魅力が、“程よい感じ”で描かれていて欲しいのですが、それが少なかったように感じました。夜の音楽室で異世界への扉を、さあ、行こう!と、勇ましく開いたのはなんとジャイアンではなくドラえもんだったのが、個人的には意外で「あっ、えっ!?ドラえもんがカッコいいんかーい!」となりました。
購入した劇場グッズです。
- パンフレット 820円
- ポップコーンBOX 1,400円
- スタンプセット 990円
- ぬいぐるみ(チャペック) 3,300円
チャペックは左右の手がマジックテープになっていてくっつけられます。このくらいのギミックだと不具合は発生しづらいので、販売中止というロコロコのような残念な事態にもならないでしょう。
映画のBlu-ray&DVDが既に予約開始となっていますので、注文しました。発売は8月28日です。