3年1組『なかよしいっぱい!』№29(2004,5,27)号より

ダンゴムシ…嵩章君の大発見!

《はじめに》 ダンゴムシをベッドの横に置いて

 ダンゴムシ探検隊に夢中になっていたら、雄大君のお母さんから楽しいお便りが届きました。なんと雄大君、透明パックに入れて育てているダンゴムシをベッドの横に置いて、一緒に寝ているというのです。お母さんは、その様子を写真に撮ったそうです。

 そうかと思うと智大君のことが思い出されました。あれは5月の朝だったか、智大君がランドセルを背負ったまま教室に飛び込んでくると「先生、見て見て! ダンゴムシ、こんなにとったよ」、そう言って両手からはみ出すほどのダンゴムシを嬉しそうに見せてくれました。2024,8,21記 

 

 ダンゴムシを観察していた嵩章君が、ぼくのところにとんで来て言いました。

「先生、びっくりしたよ。ダンゴムシって後ろ向きにも歩けるんだよ!」

「本当! すごい発見じゃないか。どうしてわかったの?」

 嵩章君が説明してくれました。

 透明の鉛筆キャップがあったので、ダンゴムシを前向きに入れてみたというのです。そしたら、回転できないダンゴムシが後ろ向きに出てきたというのです。

「先生、見せてあげるね!」

 ぼくが、あんまり驚くから、嵩章君がダンゴムシをもう一度キャップに入れて持ってきてくれました。

 なんと! すごい!

 モゾモゾと前をさぐっていたダンゴムシの足が、後ずさりするように、「ザッ、ザッ、ザッ、ザワザワザワ…」と動き出したではありませんか。

「わあ、ありがとう! 初めて見たよ!」

「みんな、来て下さい! 嵩章君が大発見したんだ。ダンゴムシが後ろ向きに歩けるってこと。こんなこと、もしかしたら日本中、世界中の図鑑を調べても載っていないかもしれないよ。誰もが発見したことのないことを発見するってすごいね!」

 

智大君の研究メモ(廊下にはってあるよ)

①    足は14本 ②ひっくりかえったままだと死ぬ ③しょっかくがある ④さわるとまるまる(まるまらないときもある)

 

瑞生君メモ

 ぼくは、ダンゴムシがだっぴ(脱皮)して、びっくりした! (大きくなるなんて…)

 

リサさんのメモ

 5月19日。パックの下にも、つるつるにして登れないものをおいておいた。15ひきが外に出ていた。おまけにフンがいっぱいあった。

 5月20日。朝、寒かったのか、2ひきしか出ていなかった。なんでかな。めちゃフン。(絵)

 

祐貴君メモ

 ダンゴムシの内部は、黄色いないぞう(内臓)だよ!

 

📓研究ノート みなさんへ

 嵩章君、智大君、瑞生君、リサさん、祐貴君の研究メモを読んで、もっと誰か調べてみませんか。

①ダンゴムシの14本の足は、どんな動き方をするのか。バラバラに1本1本別に動いているのかなあ。

(そうだったら神経がいっぱいだ)

②    しょっかく(触覚)はどうなっているの? 1本のヒゲ? 節があるのか?

③    ダンゴムシにも登れないものがあるか。どんなものだったら登れるか。

④    ダンゴムシは、温度によって活動のし方が違うのか。冷蔵庫の5℃くらいの中ではどうなんだろう?

 

おたより

★Bさんより…『なかよしいっぱい!』毎回楽しく拝読させていただいています。

       ダンゴムシ探検隊でしょうか。このところ、毎日、帰宅後、林試を探検して、夜は、ベッドで一緒に「おやすみ!」

 いやはや、笑ってはいけないでしょうが、(その寝姿を)写真にとって、親バカですね。