暫く色々あって全く更新できていなかったので、また書いていきたいと思う。


友人の家に遊びにいった時に、座・高円寺という劇場に連れていってもらった。

正直なことを言って、ミュージカル以外の演劇を見るのは初めてと言っても過言じゃない。


小学生の時に文化交流みたいな時間で見たことがあるような気がするけど記憶にないのよね。


小劇場という場所も初めて。

座・高円寺は結構大きくて中劇場ぐらいの大きさがあるから、小劇場と言っていいのかわからないけど、チャットGPTに聞いたら小劇場と返ってきたので、小劇場としておく。


観劇したのは、「帰還の虹」という作品。

戦時中の画家達を取り巻くお話で、とても暗かった。

戦時中の話やから当たり前なんやけど、劇場の照明と相まって暗かったな、、


そして、内容の感想としては、作品全体のメッセージはなんとなーくわかるんやけど、でも結果なにを伝えたかったんやろう、、?

と思ってしまった。


戦争は悪?画家たちの苦悩?

結局、主人公の藤澤という人はどうしたかったんだろう

なんか、そこが見えにくくて、観劇した後も考えてた。


藤澤に付いていた学生が結局どうなったのかもわからへんし、学生がこの先絵についてどう考えたのかもわからへん


そして何よりも、なにが「帰還」なのかわからない。

虹は多分、あの高校生が描いたやつなんだろうけど、、


でもこれは、私が受け取れなかっただけやと思う。

ふ〜んわりとは伝わってきたけど、芯の部分を受け取りきれてない。


ど真ん中を掴めてなくて、もどかしい感じがする。


でも学んだことがある。


私は普段、ミュージカル作品しか見てない、しかも東宝とかホリプロとか劇団四季とかの大手の作品しか見てないので、いかに受け手として甘やかされているか、ということですよ。


大手の作品はやっぱりエンタメとして完成してるし、セットも豪華で照明もすごくて、なによりもメッセージがズドーンと伝わってくる。


そしてミュージカルやから音楽がある。

メロディに合わせて感情とか場面の緊張感とかが伝わってくる。


でも今回の演劇には音楽も、豪華なセットも、沢山の照明もない。


役者の人が、セリフと、表情と、間で表現している空間。


だから受け手は、自分の感受性と想像力を最大限活かして観劇しなければならない。


つまり、私はこの作品に対して受け取り不足になってしまったからこそ、不完全燃焼で物足りなさを感じ、なんとなくもどかしいと思う。


けど、初めてやったからこそ、たくさん発見があったし、新鮮やった。

もっといろんな劇場で、ミュージカル以外の演目にも慣れることができたら、もっと受け取れる範囲が広がると思う。


観劇してる時の没入感はミュージカルを見てる時と同じやったし。


そして、ミュージカルもまた沢山見たいと思った。

劇団四季のCDを聴きながら、音楽にセリフと感情が乗る素晴らしさ、圧倒さを改めて感じる。


普段、自分が触れることのない分野にもどんどん参加して行きたいと思った、素敵な時間でした!