日本庭園ナンバー1の足立美術館
なんと
7年連続日本一です
曲線がとても美しいですね。
学芸員の方のお話を伺ったところ、
この美術館には50名ものスタッフがいていて
開館前に必ず全員が庭園へでてゴミを拾ったり
落ち葉を拾ったりするそうです。
専属の庭師さんも結構いらっしゃる様子で
365日お客さんが見えないところで
必ず庭園のどこかを手入れしているんですって
松の木に藁がまかれています。
冬の訪れを感じます。
実はここのお庭は本当に
緻密な計算の基に作られているんです。
バックの山と手前の庭の間には
見えないけれど、なんと道路があり、田んぼもあって
山までの相当の距離があるんですよ
ぜんぜんわかんないでしょ?
それを如何にも庭園とつながっているように
見せることで奥行きのある日本ならではの景色を
作り出しているんです
さらに、ここからは見えないけれど
庭園と山との間に
この日本画のような景色と合わなくなった木がすぐに
植え替えられるように
控えの木々が何十本と育てられてるんです
手間隙かかってます
奥行きのある景色にするために
松も男松と呼ばれる黒松と
女松と呼ばれる赤松がそれぞれの場所に応じて
植えられているのです。
名前のとおり、
黒松は幹が黒く、葉も濃い緑。
赤松は幹が淡い茶色で葉も薄緑。
女松である赤松の「赤さ」をよりくっきりと出すために
わざわざ幹の皮を人工的に剥いでいきます。
上の写真は赤松。
茶色がとっても明るい印象ですね。
この写真の一番奥で上部に位置する緑の部分。
山肌が見えている部分もこの庭園からずっと向こうにある
自然の山を庭園の一部のように見せているんです。
ここも庭園との間に
道路や田んぼがあるんです。
この写真からでは想像できないですね。
ちょっと写真じゃ見にくいけれど
細い滝が一番後ろの山から見えます。
なんと、この滝、人工滝なんです
朝9時にモーターが働いて17時まで
自動で滝が流れるようになっているんですね。
それも数十メートルの高さから水が落ちるという
かなり本格的な人工滝。
さらにすごいのは、その一番高く、一番後ろから
流れる人工の滝が、ほんの数メートル先に見える
小川につながって流れてきているように
計算されているんです。
何十年もかけて
如何にも自然の眺めになるように
考えられているんです。
建物の中から四角くくりぬかれた外の景色を
眺めることで、如何にも「絵」を楽しむように