“便利屋”としてフル回転する! ソフトバンク又吉克樹投手(33)が28日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の1億5000万円でサインした。来季に向け、「敗戦処理からワンポイント、ロングまで全てをこなせるようにやっていきたい。その経験から新しい自分のスタイルをつくり直せると思うし、これがホークスで生き残っていくすべだなと思っています」と言葉に力を込めた。ワンポイント、火消し役、回またぎとどの状況でも登板する覚悟だ。
FA移籍2年目の今季は32試合に登板。2勝2敗、10ホールド、防御率2・25をマーク。ただ、シーズン前半のほとんどは2軍生活で、満足のいくシーズンではなかった。「ホールドが多いとか、セーブが多いとかじゃなくて、便利屋をやっていく上で、試合数が多いピッチャーを目指していきたい」。プロ10年目を終え、ここまで通算463試合に登板し167ホールドをマーク。「初めて数字を意識する年になると思います。500試合、200ホールドが現実的に可能なところまできている」と節目の大台到達も視野に入れた。
ソフトバンク海野隆司捕手(26)が28日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約交渉を行い、100万円減の1200万円でサインした。
プロ4年目の今季は1軍出場わずか8試合に終わり、シーズンの大半を2軍で過ごした。「4年間で一番、悔しいシーズンでした」と肩を落とした。2軍では52試合に出場。打撃不振に苦しみ、打率2割1分2厘、4本塁打、16打点と不本意な1年だった。シーズン序盤の遠征先では当時2軍監督だった小久保裕紀監督(52)に「このままやったら終わる。進化し続けていかなあかんのに、退化してどうするんや。いろんな人が入ってきて終わるよ」と痛烈な指摘を受けた。海野は「その通りやなと思いました。本当に来年5年目なので、1軍の戦力としてやらなきゃいけない」と背水の覚悟をにじませた。
オフの自主トレは今宮健太内野手(32)に弟子入りする。「今年は打てなさすぎた。打撃に重点を置く」と力を込めた。(金額は推定)
▼川原田(10万円アップの570万円で更改)「毎年、最後だと思ってやっている。来年はラストチャンスだと思って、最後の年だと思って、応援してくれている親であったり、ファンのためにやっていきたいなと思います」
▼吉田(現状維持の800万円で更改)「リハビリ組から始まって、早くプレーしたい気持ちで葛藤していた。4軍、3軍、2軍を経験して最後は1軍の舞台に立つこともできた。結果は出なかったですけど、終わり方は良かったのかなと思います。(来季は)1軍に定着するためにレギュラーを取るぐらいの勢いで、覚悟を持ってやっていきたい」
▼井上(40万円アップの900万円で更改)「来季は開幕から1軍スタートで、レギュラー取るにあたって試合に出て、信頼を取っていきたい。100試合出場できたらいいなと思っています。打撃の方でチャンス強さ、長打力を見せていきたい」
戦力外通告を受けていたソフトバンク佐藤直樹外野手(25)が28日、ペイペイドーム内の球団事務所で育成選手として再契約した。年俸は100万円減の1300万円。背番号は「30」から「138」に変更となった。
「球団には野球をできるチャンスをもらった。春季キャンプから野球もそうですけど、野球以外の面でも『こいつ変わったな』って思われるように、このオフはしっかり取り組んでいきたい」
引退の選択もあったが、ホークスでの再出発を決断した。「いろいろと悩みました。1人で家にいる時とか『もう、野球を辞めてもいいかな』と思ったけど、いろんな人に話を聞いてもらった。いろんな人に支えられてるなと思って、来年は自分のためにじゃなくて、誰かを喜ばせるために頑張りたい」と力を込めた。
佐藤直は19年ドラフト1位でJR西日本からソフトバンクに入団。俊足強肩の即戦力外野手として期待されていた。今季は41試合に出場し、打率1割6分7厘、1本塁打、2打点。プロ4年間で結果を残すことはできなかった。「もっともっと野球に、自分自身に向き合っていかないといけない。技術向上もそうですけど、自分が変わらないと上では活躍できない。育成になって今まで通りだと、支配下(選手)も無理だと思っています」と強い信念を持って、育成からはい上がっていく。
又吉は本当に色んな場面で投げてくれましたし、先発が崩れるタイミングでの登板が多くて
準備という部分でも難しかったでしょうが、その分頼りになりました
1年間1軍にいれば目標の数字は到達できるでしょうね
海野は今年に限らず、工藤・藤本政権下の甲斐への信頼度が高すぎで
チャンスらしいチャンスがほぼ無い状態でしたから可哀そうな感じがあります
吉田・井上はステップアップしてる感じがありますが、他の若手は出てこないですからね
佐藤もそうですが、こうやって瀬戸際に来ないとスイッチが入らないんですかね
こういう選手ばかりなら、当然2軍から1軍に上がってくる選手が少ないのは当然です