先日、広島のジョンソンが沢村賞を獲得しましたが、該当者無しでも良かったのではという意見もありました
まず沢村賞はリーグトップの選手が自動的に受賞するものではなく、いわゆる特別賞です
新人王もそうですが、ある程度に基準を設けているわけですから堂々と該当者無しでもいいはずです
しかし沢村賞は2000年に該当者無しですが近年は受賞者が出続けています
新人王も同じく2000年にパリーグが該当者無しですが、それ以前は70年代まで遡ります
個人的な意見として、該当者無しを避けた結果、徐々に受賞者のアベレージが下がってきてる気がします
新人王に関しては絶対にその年に誰かを選ぶならそれでもいいと思いますし、そう決めればいいと思います
ただ沢村賞に関しては、沢村栄治の功績を称えて創設された賞でもあります
なのに数字の見直しやQSの導入という声が上がっている事に違和感を覚えます
まず沢村賞は先発完投型の投手を対象とした賞にも関わらず、完投数を見直すってどうなんでしょう!?
そして先発完投型なのにQSを採用って意味が分かりません
QSは簡単に言えば先発投手として試合を作ったかどうかの指標です
6回3失点でカウントされますが、9回4失点ではカウントされません
先発完投型の投手に対する賞にQSを用いる事自体がナンセンスだと思います
完投数の見直しで言われている理由が、分業制で完投するピッチャーが減ってきているからという事です
どこから分業制が進んだかというのは難しいですが、仮に最優秀中継ぎ投手という賞が出来た
1996年をスタートと考えても、2007・2008・2011にダルビッシュが、2009に涌井が
2011に田中が、2013に金子が沢村賞の選考基準の全項目を満たしています
パリーグだけではありますが、決して不可能ではないですし、むしろこういう数字を残した投手に贈られてこそ
沢村賞の価値があると思いますし、受賞者も誇れるものだと思います
そもそも沢村賞の選考基準は1982年に出来ていますが、あくまでめやすにすぎないという事です
だとすれば選考基準を変えずに、その達成度をポイント化するのもいいと思います
たとえば、登板数・勝利数・勝率は1年間結果を出せばついてくる数字なので1ポイント
奪三振・投球回・防御率は1.5ポイント、完投は2ポイントとして、合計何ポイント以上の選手が
基準をクリアしたとみなし、その中で受賞者を決めるというような感じです
また、沢村賞を廃止して最優秀先発投手という賞を作りQSなどの数字も加味するのもいいでしょうし
沢村賞とは別に最優秀先発投手という賞を作り、最優秀先発投手賞は自動受賞として
それとは別に沢村賞の基準をクリアした投手には沢村賞を与えるというのもいいと思います
可能かどうかは別として、ファンとしてもチームとしても完投型先発投手というのは欲しいですし、花形です
その為というのはおかしいですが、沢村賞の基準の下方修正は止めて欲しいと思います