今日で阪神・淡路大震災から20年となりました

今年は節目の年だからなのか例年よりテレビでのニュース・特番・特集が多いです

メディアに初出しの映像なども色々公開されています

神戸市のHPでは阪神・淡路大震災「1・17の記録」と銘打って写真をオープンデータで提供しています

ここでは倒壊した建物や道路・火災や液状化現象の写真から、仮設住宅・復興された町並みや

式典・行事の写真までさまざまな写真があります

震災をリアルタイムで体験した自分はここの写真に頼らずとも当時の様子は簡単に思い出されます

あまりに変わり果てた町並みをテレビで見た時は自分の目を疑いました

しかし今は多くの住民が震災を体験していない人達です

言葉で伝え聞くだけよりはこういう写真や映像がある方が心に残ると思います

相変わらず地震の多い日本ですが、最近では関西での地震も少し増えました

揺れの前の独特の地鳴りのようなドドドッという感覚に今でも身構えます

それは地震に対する備えではなく、自分の体験した地震の揺れがまた来るのかもしれないという恐怖です

幸い自分達の地域は大きな損害はなく、震災後も不便を強いられた事はほとんどありません

そんな自分でも未だあの地震の揺れの恐怖が心の中に刻まれています

そういう意味では昨日メディアでも取り上げていた「心の復興」は今なお道半ばという事だと思います

もっと被害の大きかった、ご家族・親族・友達を亡くされた方の心の傷は癒されていないでしょう

これからも癒える事のない傷かもしれません・・・

震災で得た教訓・新たな耐震対策・人とのつながりなどは当然後世に伝えなければならない事柄ですが

「震災を忘れてはいけない」という単純な言葉に込められている思いの中で一番重要な事は

20年経った今でも、20年前と変わらず苦しんでいる人がいるという事なんだと再確認しました