毎年恒例となったドラフト指名選手・育成指名選手の紹介をしていこうと思います
 
まずは武田翔太 身長187cm 体重84㎏ 右投右打 大分県別府市出身
 
小学校から父親の影響もありソフトボールを始め、中学では軟式野球に転向し、3年夏には全国大会へ
 
軟式ながら当時すでに140キロを超えるストレートを投げていたようです
 
宮崎日大では1年秋からエースとなるも春・夏共に甲子園出場経験はなし
 
それでも3年春には大分工(9回14K)、清峰(8回11K)、 柳ケ浦(7回7K)と3連投で24回32奪三振をマーク
さらに中2日で先発した興南戦で3安打8奪三振の完封勝利を収めています
 
2年の夏に151キロを記録し、常時140を超える角度のあるストレートと縦横のスライダーに3種類のカーブ
 
さらにはシュートにカットボール・チェンジアップと本家ダルビッシュ顔負けの球種の多さがあります
 
長身ながら柔軟性もあり、ボディーバランスもよく、それでもまだ伸びシロのある期待の選手です
 
武田の性格はあの笑顔からも分かるように優しく、いわゆる我の強いエースタイプではありません
 
それでも高校時代は率先してチームを引っ張っていくなど芯の強さはあります
 
そこには武田の父親の存在が大きいのかもしれません
 
父親は武田が生まれる前に事故で右腕の機能を失っています
 
それでも今でもソフトボールの監督をし、母親が働きに出来てるときは料理も作るそうです
 
自分は父親の右腕になるために生まれてきたと言えるほど、素晴らしい父親がいるからでしょうね
 
話は戻って・・・
 
スライダー習得時には朝から3時間スライダーの練習をするなど納得するまで追及するタイプです
 
さらにはスライダーを投げる事によってフォームが崩れるのをカーブを投げる事で修正していたようです
 
武田は練習メニューや調整方法を自分で考えアレンジも出来るなど色々工夫するタイプのようです
 
スライダーはほぼ1年かかって習得にこぎつけましたが、カットとシュートは3ヶ月ほどで習得しています
 
ここまで武田が成長できたのは本人の向上心もそうですが県下にライバルがいたからだと思います
 
本人もライバルの存在でピッチングの考え方が変わったと言ってますしね
 
武田のフォームを見ると個人的には力感が感じられませんが、それでも打者は詰まっています
 
ある本では杉内のフォームにダルビッシュの球って書いてましたが、それって最強ですよね(笑)
 
すごいストレートを持ちながら緩いカーブでカウントをかせいだり、マウンド上で打者のちょっとして変化に
 
気づくなど冷静になれる部分も持ち合わせています
 
そんな武田ですが、上でも書いたように優しい心の持ち主です
 
高校時代はチーム内にライバルはいなかったため仲間と競ってポジションを奪ったわけではありません
 
高校に入ってしばらくは外角には良い球を投げるのに内角は攻め切れないという事もありました
 
プロではそういう甘さがあると簡単に足元をすくわれます
 
プロでは1年・2年と待てば自分が一番年上になることはないですし、待っていてもポジションは空きません
 
そういう部分での気持ちの強さをもって欲しいですね
 
そして、吉本というライバルと共に切磋琢磨して2人でチームを引っ張っていく選手になって欲しいです