ロッテ球団の売り上げは約80億円。200億円ともいわれる巨人や阪神の半分以下だ。瀬戸山球団社長は「経費削減の方法は限られている」と年俸原資にも限りがあると明かす。5年ぶりに日本一となった今オフの契約更改でも、今江の4500万円増が最大の上げ幅だ。
その代わり、球団は選手に限度額を伝え、選手が納得できなければ他球団へ移る選択肢を与える。生え抜きであろうと例外はない。昨年は複数年契約中の清水を横浜にトレードで出している。
編成部門トップの石川球団運営本部長は「昨年ぐらいから育てる方針に切り替えた」と説明する。若手を育てることで、総年俸の抑制と継続したチームづくりを両立させようとしている。
「健全経営」を掲げる日本ハムも方針は似ている。島田球団代表は「2004年の札幌移転が幸運だった。移転を機に方針転換できた」と明かす。コーチ人事や選手補強などで、しがらみに縛られがちな日本人監督ではなく、米国人のヒルマン監督を招聘。日本の球団では根強い現場主導の編成をフロント主導に変えた。札幌移転以降の7年間で3度、リーグ優勝するなど継続性のあるチームづくりを行っている。
西武の小林球団社長は「人件費を適正に管理することが大事。選手との交渉でも駆け引きはしない」と言う。その上で「課題は今の金額を出せる体制を維持していくこと」と、安定した球団経営への責任を口にする。
瀬戸山社長は「一番安い年俸で、優勝できるチームをつくる。それが理想」と語る。生え抜きを過度に保護せず、新陳代謝を図る。大きな収入増が期待できない経済状況の中、新しい球団像が浮かび上がる。(金額は推定)
これまでは生え抜き、もしくは移籍組みでも長くチームにいた人には年棒という面だけでなく
幹部候補にしたりと高待遇でチームへの引止めを行ってきました
言い方は悪いですが、そこにつけこんだ結果、選手の年棒が高騰してしまい
球団経営を圧迫する形になり、莫大な資金がある親会社以外は身売りという道に進んでます
ひと昔前には球団批判をした選手はすぐにトレードに出されたりとドライなものでしたが
最近はファンの意向が強く出る傾向にあり、生え抜きの放出や球団のビジョンに物申すようになりました
ファンに球場に来てもらい、お金を落としてもらうにはある意味仕方の無いことだと思います
しかし、記事にもあるように日ハムはかなりドライな方向にシフトしました
同じポジションで若手が出てくれば、他の選手はトレードで出され・・・
FAでも引き留める事はあっても、他球団とのマネーゲームには参戦せず・・・
こういうやり方はファンにとっては寂しい部分もありますが、受け入れられているんですかね!?
個人的には球団として、ある程度の線引きをして、「これ以上は払えないので不満があるなら、どうぞ・・・・」という
上にあるようなロッテの方法でいいと思っています
そうなるとお金のあるチームに良い選手が集まる可能性も高いですが
どこの球団のファンも生え抜きの活躍というものを望んでますし、簡単にそういう風にはならないと思います
日ハム・ロッテのような形の経営に他球団もシフトすれば、選手年棒も球界全体で抑えることが出来るかも!?
個人の年棒の上限を決めたり、チームとしての年棒の上限を決めることにより
選手を放出する可能性は高くなりますが、選手の放出と球団の売却と天秤にかければ
ファンの多くも選手の放出は仕方の無いものだと納得するのではないかと思います
その為にはより高レベルのチーム戦略とスカウティング能力、さらには育成力が必要になると思います
日ハムに続きロッテも成功すれば、日本のプロ野球全体が変わるかもしれませんね