プロ注目の最速147キロ右腕、伊保内(岩手)の風張(かざはり)蓮(3年)が3月8日の練習試合解禁後、初めてのゲームに臨んだ。仙台商と対戦し、3-2で勝利。風張は、6回6安打9三振で2失点だった。直球とカーブを武器とする本格派に、練習試合にもかかわらずプロ10球団のスカウトが駆けつけ、熱い視線を送った。 力をほどよく抜きながら、キレのある球を次々と投げ込む。バックネット裏に陣取るプロ10球団のスカウトにも緊張した様子はない。約5カ月ぶりの実戦ということもあり「5、6割の力で投げました」と風張。それでも、この日の最速は138キロを記録。ひと冬を越え体重も4キロ増え、さらに成長を遂げていた。 セ・リーグ全球団、日本ハム、楽天、ソフトバンク、ロッテと10球団のスカウトが集結。「カーブのキレが良い」「全力ではないのに、あれだけ投げられるのはいい」「伸びしろが大きい」などと次々に高評価の声が上がった。練習試合にもかかわらず、朝8時30分ごろにはグラウンドに到着し、風張のウオームアップからチェックしていた。 「最初ということもあり、打たせて取ることができたんで良かったと思います」と丁寧な口調で自身を分析した風張。伊保内がある九戸村は、まだ雪が残り、この日までグラウンドで野球ができたのは、わずか2日だけ。投げ込みも「そこまでしてません」と話すようにビニールハウス内で週2日、投げる程度だったという。 風張は部員12人と少人数のため降板した7回以降、自ら一塁コーチを務め、ひときわ大きな声でチームを盛り上げた。スカウトの数も意識せず「しっかりと頑張って最終的にはプロに行きたい」と冷静に話す。県内の強豪7校から誘いを受けたが、地元・伊保内を選んだ。「目標は甲子園で全国制覇ですから」と愛する地元のため、絶対的エースは投げ続ける。ちょっと前の記事なんですが、10球団のスカウトが集まる逸材という事です
近年は雪の多い地方の学校でも春の甲子園で活躍するように、地の不利というのが少なくなっています
それも、工夫した練習のおかげでもありますし、不利と言われるのが嫌だという気持ちもあります
高校時代は短期間に集中して試合があるので、多少の無理もしますが
やっぱり体幹の強さ、下半身の粘りが大事になります
それには走りこみが一番の練習ですから、必然的に冬はそうなる地方の選手が劣ってるとは思いません
実践的な練習もせず140キロ近い球が投げれるのも大器の片鱗が見えますよね
有名な学校の投手・野手はそれだけで注目されますが
失礼ながら、伊保内という学校は聞いた事がないだけに逆に凄い投手なんだなと思います
どこのチームに入るかも注目ですが、良い選手は見てるだけで楽しいですし、楽しみですね