松中、開幕2軍! 右ひざ手術明けの松中信彦外野手(36)が調整不足のため、20日の開幕を2軍で迎えることが決まった。16日、秋山監督が断を下した。この日の松中は四国・九州IL選抜との練習試合に4番DHで出場したが、三振を含む3打数ノーヒット。オープン戦18打数2安打(打率・111)と合わせ、状態の悪さを露呈していた。開幕2軍スタートは新人年の1997年以来、13年ぶり。状態が上向き次第、1軍に合流する。

■新人以来13年ぶり

 当初から「ぶれない」目標として見据え続けてきたスタメン4番の座は、万全の時まで持ち越されることになった。試合後、開幕メンバーを絞り込んだ約1時間の首脳陣ミーティング。松中について問われた秋山監督は「どうかな。明日(17日)分かるよ」とはぐらかしたが、この時点でルーキー年の1997年以来、松中にとって13年ぶりとなる開幕2軍スタートを決断していた。

 開幕前の最後の実戦。独立リーグの選手が相手ながら、思うようにいかなかった。初回2死二塁で内角の変化球に一ゴロ。打者9人で5得点を挙げた2回は、2死一塁で落ちる変化球を空振りし、チーム初の三振を喫した。アップシューズからスパイクに履き替えて臨んだ5回は左腕キムのナックルボールに二ゴロ。安打を放ったオーティズ、小久保、多村と主軸の面々が2打席限りで退いた一方、打席を重ねるため出場を続けた。

 だが8回先頭の第4打席では、元オリックスの前川から初球で右ひじ付近に死球。代走城所と交代する表情には無念がにじんだ。6日巨人戦の復帰後、オープン戦7試合20打席で18打数2安打。この練習試合を加え、通算21打数2安打で打率は・095にとどまった。打席の絶対的な不足もあり、持ち前の打力を発揮するに至らなかった。

■感覚まだ上がらず

 秋山監督は試合前から「感覚がどうしてもまだ上がってきていない。(実戦復帰から)1週間ぐらいでやっているから」と話し「(1軍の)代打とかだと、生きた球が多く見られない。打席に立って感覚を上げていかないとな」と、さらなる調整の必要を認めていた。理想は4番。キャンプ中から信頼を口にしてきただけに「今日そういう(スタメン起用に十分な)部分を見せてくれたら良いんだけど」と漏らしていたのも本音だろう。

 試合後、ロッカーから出てきた松中はサングラスの奥に思いを隠し「打席数? しょうがない。右ひざに痛みはない。今できる精一杯のことをやっている」と決然と話した。この日はまだ球場の照明が灯っていない正午前から走り込み。投手練習を思わせる両翼ポール間のランニングの後、全体練習前にティー打撃も行った。出遅れを少しでも取り戻そうと、懸命に調整を続けてきた。

 今後は1軍が札幌へ発つ18日に2軍に合流、19日からのウエスタン阪神戦(鳴尾浜)以降、実戦を重ねていく見込みだ。出遅れが決まったとはいえ、優勝には不可欠な主軸。「どんどん実戦をやっていけば(状態が)上がっていく自信はある」。チームと自身にとってベストな本来の姿で、主砲は帰ってくる。 
数字を見ても、仕方ない部分がありますね

ただ、今の状態で1軍で試合に出ても活躍する保証はありません

開幕を前に大きな怪我人も無く、松中以外はベストメンバーで戦えそうですし

今、無理をして1軍で試合に出る必要も無いと思いますし

下でしっかり振り込んで、状態を上げて欲しいですね