■8回三者凡退に

 タカの秘密兵器が華麗なる“デビュー”を飾った。2年目19歳左腕の怜王が、泣く子も黙る巨人打線を相手に8回の1イニングを三者凡退。マウンドで不敵な笑みを浮かべ、李承〓(火へんに華)、亀井らの強打者に物おじしなかった。「自分でも予想以上。百二十パーセントの力が出た」。試合後、自主トレを共にした師匠の杉内から「なかなかやるやないか」と合格点をもらった。

 わずか10球の濃密な時間だった。李への初球。内角高めの直球に日韓463発の「アジアの大砲」が差し込まれた。グラブをポンとたたいてから腕を振るフォームは杉内そっくり。真っすぐ一本で追い込み、この日最速の142キロで遊ゴロ。亀井は初球内角低めの直球で中飛に打ち取った。

 「テレビで見た李さんやWBCに出ていた亀井さんが相手。やっと1軍を明確に意識できるようになった」

 大仕事を終え、ベンチに戻った怜王の頭をクシャクシャになでて祝福した高山投手コーチは「1軍でも通用するから、いつでもいけるようにしておけ」と耳打ち。秋山監督も「思っていたより全然いい。度胸もいいし、球持ちもよかった」と目を細めた。

■8日2軍合流

 キャンプ最終日の2月28日。斉藤2軍投手コーチから「頑張ったご褒美だ」と1軍合流を伝えられた。6日に合流すると緊張は隠せなかったが、必死に杉内の投球を目に焼き付けた。「日本を代表する投手の本気モードを見た。負けない投手になりたい」。意気込みをマウンドで表現した。

 飽くなき向上心は師匠にも負けない。キャンプから帰福する際、宮崎空港で尊敬する西武・工藤を見つけてあいさつ。立ち話で「腹筋が弱い? ランニングの前後にも腹筋をするといい」と助言を聞き出し、すぐさま練習に取り入れた。

 「腕の使い方が軟らかい。まだ2世とはいかないけど杉内3世ぐらいかな」と今後に期待をかけたのは王会長。きょう8日から2軍に再合流し、先発ローテの一角として腕を磨く。「どういう形でも1軍で戦力になりたい」。澄んだ目は、再び本拠地のマウンドで脚光を浴びる姿を見据えていた。
昨日は大隣に始まり、甲藤・三瀬と不甲斐無いピッチングでしたが

高卒2年目の怜王が1回を10球で三者凡退に抑えました

一般的には報徳学園で甲子園に出た事で有名になったと思いますが

地元では凄い投手がいると中学から有名でした

なので、ホークスに入る以前から応援していました

去年の登板も見ましたが、完璧に抑えたかと思えば、連打を食らったり・・・

まだ1軍で先発を任せられるレベルではないですが、通用するというものを見せてくれましたし

今年1年、下でしっかりと土台を作り、早ければ今年中に遅くても来年には

公式戦で正式な1軍デビューを飾って欲しいです