5番目のいすを手元に引き寄せた。開幕ローテ入りを狙う藤岡が、先発して5回を3安打1失点。低めに集める丁寧な投球で内野ゴロの山を築いた。「久々の5イニングで不安もあったけど、思ったより投げられた」と手応え十分の68球だ。

 奪った15個のアウトのうち、実に9個が内野ゴロ。3回は巧打者草野からの攻撃を3者連続で内野ゴロに料理した。「ゴロを打たせる意識で投げました。そのためには低めに投げることが大前提」と思惑通りの展開だった。

 プロ5年目のキャンプを、初めて先発候補として迎えた。中継ぎだったこれまで、1日に100球以上の投げ込みを行うことはなかったが、先発を念頭に置いた今年、多い日は約150球に及んだ。登板に備えたブルペン入りも昨年の先発2日前から、現在は3日前に変更。「その方が球数も多く投げられるんで」と先発定着へスタミナ養成を続けている。

 前日は開幕ローテを争う巽が5回2失点と好投。藤岡は5回1失点と結果の上では上回ったが慢心はない。「自分の中ではスライダーがもう一つ。四球や投手不利のカウントをつくってしまうこともあった」。フィリップスに2本の二塁打を浴びたのは反省材料だ。

 それでも、杉内、和田、ホールトン、大隣に次ぐ「第5の先発」に大きく前進したのは間違いない。高山投手コーチは「先発を取るんだという気持ちが伝わってきた。最終決定じゃないけど(先発)候補の上位にいる」と評価した。次回先発は11日のロッテ戦(千葉マリン)の予定。一気に開幕ローテ入りを決めにいく。

 「とにかく自分のレベルアップをしていく。そうしないと枠争いにも入れないし、(開幕ローテに)入ったとしても結果を残せないと思う。課題はあるけど、次につながる投球ができました」。にこやかな表情に確かな自信が漂った。
巽がそれなりのピッチングをしましたが、同じ日にウエスタンで岩嵜が打たれました

秀聡もサッパリでしたが、そこに藤岡もまずまずの結果を残したので

巽と藤岡が残り2枠を奪いそうですね

後は大場が猛アピールをするか、岩嵜が結果を残し、残りのOP戦で藤岡・巽が打ち込まれないと

逆転の可能性は低いと思いますが、神内も良い内容のピッチングをしています

ただ、こういう状態の方がお互い意識して上を目指すのでチームとしては良い状態ですね