「リトル杉内」をG戦大抜てき-。福岡ソフトバンクの2年目左腕・怜王投手(19=本名・近田怜王)の"巨人戦デビュー"が検討されていることが1日、分かった。6、7日の巨人とのオープン戦(ヤフードーム)に合わせ、B組からの招集が濃厚だ。1月の自主トレでは杉内俊哉投手(29)に同行。杉内もルーキーイヤーの2002年に巨人とのオープン戦で1軍初登板を果たしている。評価上昇中の逸材は、師と同じ道を歩めるか。 ■キャンプ好調 成長途上の“リトル杉内”に、大抜てきプランが用意された。毎年恒例となった3月上旬の週末に組まれる巨人とのオープン戦2連戦。19歳左腕が満員のヤフードームのマウンドに立つ可能性が出てきた。教育の意味合いも込めて、首脳陣は高卒2年目の怜王をB組から呼び、ベンチ入りさせる考えだ。 春季キャンプをB組でスタートした怜王は、2月16日のA組紅白戦に若手の有望株として登板した。田上を中直に打ち取るなど1イニングを1安打無失点。秋山監督は「バランスがいいし、下半身もぶれない」と評価した。さらに2月20日、王会長も視察したヤクルト2軍戦では先発して4回を無失点に抑えて好調をアピールした。 オープン戦開幕から3試合を消化し、高橋秀が制球難でB組降格。キャンプ中にA組の練習試合や紅白戦に登板したB組投手の招集について、高山投手コーチは「現実に投げるかどうかは別にして、そういうことも含めて考えている」と話していた。そこに怜王の名前が挙がるのは不自然ではない。 ■自主トレ帯同 1月は杉内の鹿児島・薩摩川内自主トレに帯同。チェンジアップを直接指導されただけでなく、野球への姿勢も学んだ。春季キャンプでも杉内の投球を研究。以降、セットポジションからグラブをたたいて投げる杉内のフォームをそのまま取り入れている。 6日は、その杉内が先発する。日本一チームを相手に、開幕へ向けて調整ピッチを上げるエース。首脳陣にはその姿を間近で見せ、今後の参考とさせる狙いもあるようだ。さらに登板となれば、得られる経験は計り知れない。 杉内のオープン戦初登板も巨人戦だった。アマ球界ナンバーワン左腕として、三菱重工長崎から入団した1年目の2002年3月。先発して3回を4安打1失点で乗り切った。清原にバックスクリーンへの特大アーチを浴びながらも、「いい緊張感を楽しめた」と笑顔で踏み出したプロ人生。そこから8年間でホークス現役最多タイの79勝を積み上げ、球界を代表する左腕に成長した。リトル杉内は、師と同じ道を歩めるか。 先発要員の多くないファームも、2日から6連戦の日程。怜王はまず、きょう2日からの春季教育リーグ・中日3連戦(雁の巣)での登板が待つ。杉内の後継者になりえる逸材。その運命が動きだす。
◆怜王(近田怜王 ちかだ・れお) 1990年4月30日、兵庫県三田市生まれ。報徳学園中時代は「三田シニア」に所属。全国大会4強入りした3年夏には、現チームメートの有馬とメキシコでの世界大会に出場して4位に入った。報徳学園高では1年秋からエース。甲子園には春夏合わせて3度出場、3年夏に8強入りした。2009年ドラフト3位で入団し、登録名を「怜王」に。1年目の昨季は背筋痛もあってウエスタン・リーグ8試合登板にとどまり、0勝2敗、防御率5.60。177センチ、82キロ。左投げ左打ち。個人的にも期待してる玲王ですが、今年は杉内の自主トレに参加して
どれだけ成長したのか楽しみでもあります
去年は1イニング完璧に打ち取ったと思えば、次の回に打ち込まれたり・・・
まだまだムラがあるという事でしょうが、実戦の杉内を近くで見て
さらに登板の機会まであれば、本人にとっても大きな財産だと思います
少ないチャンスを掴まないとプロではやっていけないですし
これは最初のチャンスかもしれませんね~