“小さな巨人”がフルスイングデビュー! 福岡ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・今宮健太内野手(18)が23日、ヤクルト2軍との練習試合(宮崎・生目第2)で“プロ初出場”を果たした。6回に代打で登場すると、豪快なフルスイングで空振り三振。本人にはホロ苦い初打席となったが、“フリキレ”主義を奨励してきた秋山監督は「どんどん振っていけばいい」と拍手を送った。このフルスイングが高校通算62発を放った大器の証しだ。 ■6回に代打で 代打で自らの名が告げられると、一気に気持ちが燃え上がった。5-0で迎えた6回無死一塁。2球連続でボール球となり、「四球の予感がした。とにかく振ろうと思った」。育成2年目右腕の塚本の球を3球続けてフルスイングし、すべてバットが空を切った。“プロ初打席”は豪快な空振り三振。今宮は「全然良くなかった」と苦笑いを浮かべた。 だが、後悔はまったく無い。試合前の打撃練習から思い切り振ることを意識し、そのとおり実践した。「中途半端に振るよりも、思いきって振って何かを得られればいい」。8回の第2打席は見逃し三振だったものの、指揮1年目だった昨季のチームスローガンに“フリキレ”を掲げた秋山監督も最初のフルスイングを伝え聞いて、大いに奨励した。「振って三振ならいいんだよ。初球から振っていけばいい。どんどん振っていかないと」 秋山監督は今宮の積極性とともに、18歳のプロ魂も高く評価している。「上(1軍)に刺激を与えられるレベルじゃないと呼ばない」と前置きした上だが、「おれの想像だけど、今宮は(プロの世界で)『どうやって生き残ろうか』と考えられるヤツじゃないかな」と話したこともある。 1軍公式戦デビュー戦では、現役時代通算868本塁打を放った王会長が2三振を喫し、王会長とともに「ON」として球史に刻まれた巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏も4打席連続三振。今宮はまだキャンプ中の2軍練習試合の段階だが、この日の結果を「無難にヒットを打つよりも、苦い経験をするほうが自分のためになる」と前向きにとらえた。 ■守備ノーミス キャンプ中盤に痛めた左ひざは順調で、代打の後、遊撃に入って2度の守備機会をノーミスでこなした。9回無死一塁の場面では1-6-3の併殺を完成させ、最後はゴロをさばいてゲームセット。本人も「守備は細かいところ(の修正点)はあるかもしれないけれど、僕としては悪いところは無かったと思います」と笑顔でうなずいた。 「ライバル」と位置付ける西武の雄星はこの日、初の打撃投手を務めた。横浜の筒香は日本ハムとの練習試合で2打席連続で二塁打。1歩も2歩も先を行かれても、同期のドラフト1位組の動静は気にせず、自らを磨き込んでいくだけだ。「自分が今アピールできるのは守備だけ。打撃はアピールできるだけの技術まで高めていけるよう、努力していきたい」。空振りでも、小さな巨人はフリキッテ、大きな一歩を刻んだ。膝の痛みで実戦デビューは遅れましたが、ようやく試合にも出ました
今日の練習試合でヒットも打ったようですが
大事なのは結果を出す事ではなく、今の自分に出来る事を100%出す事だと思います
今宮はインタビューでも自分がプロで生き残る為の道というのを考えてるような発言があります
その為に、今の自分に何が足りなくて何が通用するのかを確かめる事が大事だと思います
ルーキーが縮こまってしまっては意味がありません
1年目の特権は失敗が許される事だと思います
一杯失敗をして、それを今後に活かせる事が出来たら良いと思います