新兵器で開幕ローテ入りだ! 2年目の巽真悟投手(23)が18日、韓国・KIAタイガースとの練習試合に登板し、3回を無安打無失点と満点アピールを果たした。直球は最速143キロをマークし、リニューアルした新型シュートも効果を発揮。わずか1試合の登板に終わった昨季からの成長を見せつけた。この日先発した大場翔太投手(24)は3回7安打3失点と精彩を欠き、岩崎翔投手(20)は3回3安打無失点とまずまずの投球だった。

 ◆4番の崔を併殺

 成長を証明した。昨季はドラ1の期待を裏切った巽が、新たな武器で韓国王者を手玉に取った。握りを変えた新型シュートでKIA打線を翻弄(ほんろう)。「テンポ良く投げられたし、感触も良かった」。3回無安打無失点、3奪三振の好投だった。

 登板2イニング目の5回だ。先頭の李鍾煥をフルカウントから歩かせた。続くのは第1回WBC韓国代表で、大リーグ経験もある4番の崔熙渉。カウント1-0からスライダーで二ゴロ併殺に仕留めると、5番金相賢はカウント2-2から外角低めへの142キロ直球で見逃し三振に切った。

 「変化球でストライクが取れた。真っすぐの勢いもありました」。直球の最速は143キロ。チェンジアップも効果的に決まった。新たに覚えたシュートも効いた。

 ◆変化球に手応え

 昨季の1軍登板は1試合だけ。首脳陣から「プロで生き残るためにはシュートのようなゴロを打たせる球と、縦の変化球が必要」と指示された。シュートは投げていたが、曲がりが大きすぎて制球にも苦しんだ。

 そこで昨秋から握りを変えて、曲がりの小さい「新型」の習得に取り組んできた。この日は実戦初披露。4回2死、李賢坤にカウント1-1から内角をえぐり、次のスライダーで中飛に料理した。その後も打者に内角への意識を植え付けることで、外角が生きた。

 高山投手コーチから「結果は申し分ない。真っすぐはダイナミックだった」と合格点をもらったが、大場、岩崎とは23、24日のB組練習試合でも競争を課される。「続けて良い結果を見せることが重要」と巽。念願の開幕ローテ入りへ、まだまだ気は緩められない。

 (小畑大悟)

■岩崎3回3安打無失点

 開幕ローテ入りを目指す岩崎は3回を3安打無失点。走者は出したが要所を抑えて結果を出した。最速146キロの直球に、100キロ台のカーブなど緩い変化球を効果的に織り交ぜた。「やっていることが形になりつつある。それが試合に出せたのは収穫」と笑みを浮かべた。今キャンプ中、千葉県内の病院で右肩腱板(けんばん)修復手術を受けた斉藤に、自らの投球フォームのDVD映像を送り、電話でアドバイスも受けたという。鋭い視線を送ったロッテの吉岡スコアラーも「真っすぐがよくなっている。いい感じで緩急がついている」と成長を感じ取っていた。

■大場3回3失点

 先発候補の大場が期待を裏切った。2回1死から5者連続の長短打を浴びて3失点。13日のシート打撃では打者13人から6三振を奪う好投を見せたが、今回は毎回の7安打と痛打された。「悪いところが全部出てしまった。立て続けに打たれたし、直球も変化球も高めに浮きました。追い込んでも、内角を突けなかった」。登板後は恒例の囲み取材もキャンセル。ショックを隠せない右腕に代わり、高山投手コーチが「今回に限って昨年の悪癖が出たが、このままでは終わりませんよ」と巻き返しを約束した。
これからは特に結果を残さないと生き残れないですからね

福田がB組に移されたように、いよいよ開幕1軍へのOP戦に出れる選手が絞られそうです

そんな中、いつもの悪い癖を出した大場と違い、巽・岩嵜は結果を残しました

特に巽は無安打と内容も良かったようですし、次回も好投すれば

OP戦でローテー入りを勝ち取る可能性が大きくなってきました

ただゴールはそこではないので、そのまま開幕1軍・ローテーを勝ち取り

年間通して1軍で試合に出続けてほしいですね