雨のち晴れ!? 福岡ソフトバンクの大場翔太投手(24)が13日、ミス連発の守備練習から一転、シート打撃で打者13人から6三振を奪う快投を見せた。最速144キロの直球に切れ味鋭いスライダーも披露。プロ初登板初完封勝利を飾った2年前のルーキーイヤーを思い起こさせる投球で他球団のスコアラーを震え上がらせた。この日登板した巽、岩崎らとの開幕ローテ争いで一歩リード。3投手は18日の対外試合初戦となる韓国・起亜タイガースとの練習試合(アイビー)でも競演が予定され、大場が実戦を前に弾みをつけた。 輝きを取り戻し、開幕ローテ争いで一歩抜け出した。シート打撃に登板した大場は打者13人に対して6奪三振。2安打に抑えた。最速144キロの直球は伸びがあり、変化球にはキレがあった。「直球は指にかかっていたのでよかった」。衝撃デビューを飾ったルーキーイヤーの姿が、そこにはあった。 先頭の本多に右前打を許したが、明石、李〓浩(イ・ボムホ)を連続三振。カウント1-1から始まる特別ルールが有利に働いたとはいえ、圧巻の奪三振ショーだった。「自主トレとキャンプで力の向きやバランスを考えながらやってきたことが生きた」と納得の笑みを浮かべた。 周囲の目を釘付けにした。「球自体に力があったし、いい結果だった。もともと球には力があるから」と秋山監督。大場にプロ初登板初完封勝利をされた楽天の行木スコアラーは「思い切りのいい腕の振りは1年目に戻ったみたい。投げっぷりもいいし、スライダーのキレがすごくよかった。ローテに入ってくるのでは」と警戒を強めた。 3年目右腕を目覚めさせたのは、本多の一撃だけではない。午前中に行われた投内連係練習。3度の三塁悪送球に、バント処理ではゴロを取り損ねるなどミスを連発した。週末でにぎわうスタンドから「大場しっかりしろ」のヤジが飛び、秋山監督も苦虫をかみつぶした。ベンチ裏に引き揚げるとキャプテンの小久保が「シート(打撃)で挽回(ばんかい)しろ。そやないとファームやで」と説教。逆境での反発力は、巻き返しを誓う今季の武器になりそうだ。 もっともシート打撃で3盗塁を許すなど、クイックやフィールディングと課題は山積。登板後も室内練習場で高山、田之上両投手コーチ付きっきりの守備練習に励んだ。「けん制の間合いの取り方やベースカバーなどまだまだやることがある」と表情を引き締めた。 次回は、この日投げた巽、岩崎とともに18日の韓国・起亜戦に登板する予定だ。杉内、和田、ホールトン、大隣に続く第5、第6の椅子を巡る争いは本格化する。冬季五輪が開幕したバンクーバーだけでなく、雪のない宮崎の熱い戦いからも目が離せない。大場の持ち味は思い切りの良さですからね
単調に勝負に行けばHRを打たれるかもしれませんが
その前にまず質の良いボールを投げる事が必要なので
今回は良かったのではないかと思います
ただ去年もランナーを置いた場面では別人に変身するので
それが一番の課題になるでしょうね