振り切って、新人王右腕撃ち! 福岡ソフトバンクの長谷川勇也外野手(25)が12日、昨季被本塁打3の摂津正投手(27)からフリー打撃で右翼越えの一発を放った。今キャンプ初となったシート打撃でも2投手から中堅方向へ2打数2安打。左打者ながら昨季159安打の4割を左方向に運んだ「逆方向男」が、ヒットゾーンのエリア拡大中だ。成長著しい広角&強打で首位打者、さらにパ・リーグでは1994年のイチロー(現マリナーズ)以来となるシーズン200安打へと突っ走る。 ■下半身を強化 確かな成長を裏付ける弾道だった。今キャンプ初の打撃投手を務めた摂津の直球。長谷川が力強く振り抜くと打球は100メートルを表示した右翼フェンスを軽々と越えていった。昨季の被本塁打3、今季目標に被本塁打ゼロを掲げる最強セットアッパーから奪った強烈弾。フリー打撃とはいえ「やっぱり摂津さん。回転のいい球がきていた。呼び込んで振ることができた」と新人王からの快音に充実の笑みを浮かべた。 チーム最多、リーグ5位の159安打を放った昨季はバットを短く持ち、左方向の安打を量産した。実に全体の4割を占める65本。左前は長谷川の背番号をもじり、「エリア30」とも呼ばれた。アベレージを求めてかたくななスタイルに徹した昨季。一層の飛躍を感じさせる右方向への一発からは、向上心が透けて見える。 午後のシート打撃でも小椋、神内の左投手から中前に運び、チーム唯一の2安打。立花打撃コーチも成長を認める。「ヒットゾーンの幅が広がった。下半身が強くなり、特に軸足の左足を打席で固定できるようになったことが大きい」。軸がぶれずにボールを引きつけて待てることで、球をとらえられる範囲が広くなっているという。 ■「感触は最高」 「感触は最高。やろうとしたことができた」。長谷川自身も手応えを感じている。第3クールからは内角の球をどれだけ引きつけられるかをテーマに振り込んでいる。「パワーをため込む容量が増えた。力をしっかりボールに伝えられるようになってきた」と力を込める。今季は小久保に誘われ、米アリゾナ自主トレに参加。例年以上に下半身や体幹を強化した下地づくりも効いている。 秋山監督は「もうちょいだろ。もっとやれる。実戦で上げていってほしい」と戦力として計算しているがゆえに、辛口コメントでハッパをかける。大石ヘッドは昨季、オリックスの敵将だった視点から「よく打たれたという印象があるからね」と今季も変わらない躍動を疑わない。 広角&強打を武器に首脳陣の期待を背負うタカのヒットメーカーは自身が掲げる全試合フルイニング出場、首位打者、そして200安打の金字塔へと突き進む。去年はクリーンアップの後ろで幾度と無くチャンスメークをしてくれた長谷川ですが
結局後ろの選手が返しきれませんでした・・・
個人的には長谷川を1番にして得点チャンスを増やしてもらいたいのですが
今年もクリーンアップの後ろを打つ事になると思います
そうなると、今年はチャンスメークではなくランナーを返す事を期待したいですね
200本安打は1番に入れば可能性はあると思いますが、下位では難しいでしょうね