開幕へ本格ピッチ-。右肩故障明けでB組調整中の新垣渚投手(29)が3日、本格的な投球練習を解禁した。B組ブルペンで捕手を座らせ、72球の投球練習。「予定通り」の投げ込みでカーブの重点練習にも取り組んだ。斉藤学2軍投手コーチ(46)は現時点で実戦復帰のスケジュールは立てていないものの、3月20日の1軍開幕へ「間に合う可能性はある」と明るい兆しを見て取った。 静かに、だが確かに復活への一歩を踏み出した。A組のようなシャッター音の重なり合うことのない、周囲から半ば隔絶されたB組のブルペン。新垣は投げていた。捕手を座らせ、腕をしならせ続ける。「数えてないから、どれぐらい投げたかな…」。無心で投げた球数は72に達していた。 キャンプ初日の1日に今年に入って初めて、捕手を座らせた。ただこの時は、本人いわく「遊び」の3球だけ。本格的な投球練習は今回が初めてといっていい。自己最多の13勝を挙げた2006年まで、1軍投手コーチとして師事した斉藤コーチは「5―6割ぐらいの力だろう」というが、力を込め、指にかかった球に捕手のミットが押し込まれる場面もあった。 本来のキレの片りんを見せた直球だけでなく、今キャンプで初めて変化球も投げた。最大の武器であるスライダーが約10球。それより多く投げたのが、約15球のカーブだった。「緩いやつをね」と今年は110キロ台の遅球をイメージ。直球とスライダーで押すスタイルに、緩急も加える新たな投球への意欲がある。 新垣はカーブの意図について「肩のこともあるので」とも話した。関節炎を発症した右肩の手術回避を決断したのが昨年末。斉藤コーチは「どうしても力で手先の投球になりがちだけど、カーブを投げれば体の使い方が大きくなり、肩の回りがよくなる二次的効果もある」と説明する。 今回の投げ込みは「予定通り」と新垣は言った。実戦復帰のめどについて斉藤コーチは「全力で腕を振って不安がないか。すべてはそれから。焦らせたくない」と話す一方で「選手自身は考えているでしょう。(開幕に)間に合う可能性はある」と期待を込めた。自身初の未勝利シーズン翌年。新垣は期するものを胸に、着実に前へ進む。今年も4本柱が揃わないのは決定しましたが
新垣がシーズン通して投げられる計算が立てば大きいですね
ただ、それは難しいと思うので、まずはしっかり投げられるようにして欲しいですね
それから、あの暴投が影を潜めてるかどうかですね・・・