覚悟の主将にロックオン-。キャプテン小久保裕紀内野手(38)のシーズン密着ドキュメント番組が企画されていることが31日、分かった。NHKが全国放映する「スポーツ大陸」で、同番組がホークスから題材を取り上げるのは監督時代の王貞治会長(69)以来2度目。来季以降の現役続行について今季の成績で判断する考えを明言している小久保が、自身最大級の注目を浴びキャンプに突入する。

 今年で39歳になるチームリーダーの一挙一動を、逃すことなくテレビカメラが追い続ける。昨季は米メジャーで活躍するイチロー、松井秀を追いかけたNHKの人気番組「スポーツ大陸」が今季、焦点を当てるのは小久保だ。担当者は「今季400本塁打の節目の年を迎える小久保選手。アスリートとしてだけでなく『人間・小久保』としての姿も見せられたら」と意図を説明した。

 昨秋にオファーを出していたNHKは、取材クルーが1月の米国アリゾナ自主トレにも密着。練習だけでなく、日本から料理人を呼び寄せての食事風景、当地のキャメルバック・マウンテン登頂、メモを取りながらの読書など、知られざる小久保の素顔が分かるカットを収録している。シーズン突入後は重点的に小久保を追う“主将カメラ”で貴重シーンを狙う。

■今春にもオンエア

 オンエアの時期はバンクーバー冬季五輪次第で流動的ながら、今春の見込み。放送後も状況によって追跡を続ける可能性が十分にあるという。球団広報は「工藤(現西武)がウチにいたとき、開幕当初と終盤に密着を受けるケースはあったが、シーズン中の長期になると珍しい」と話す。

 きょう1日は、宿舎で新素材ユニホームに袖を通す瞬間も映像に収められる予定だ。こうした密着取材は随時インタビューもあり、選手側の負担も少なくないものの、小久保は「24時間というわけじゃないし、しんどいことはない。『こういう人間がおった』というのを見てもらえれば」と異例の協力姿勢。NHK、球団双方とも驚きをもって迎えているようだ。

 記録的価値も高い密着特集。このオフには「元気な体で(昨季と同じ)18本塁打なら辞めなさいということ」と語るなど、引退覚悟とも取れる発言をした。ただエンゼルス松井秀にヒントを得た新打法での30発超えを宣言するなど、裏を返せば、引退の2文字を力ではね返そうとする強い意志の表れともいえる。

 いずれにせよ重大局面であることには違いないプロ17年目。キャリアハイ級の注目を浴びながら、小久保がナインを引っ張り抜く。
ファンも普段見れない小久保を見れるでしょうし

野球選手としてではない小久保を見れるのは嬉しいですね

いつ放送なのか分からないという事なので、見逃さないようにしないといけませんね