福岡ソフトバンクの王貞治会長(69)が24日、古巣巨人との練習試合(2月21日・サンマリンスタジアム宮崎)に臨む鷹ナインに猛ゲキを飛ばした。巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(73)とともに視察する予定の王会長は、若手の育成に成功するなど昨年までリーグ3連覇、かつての「V9」に匹敵する強さを取り戻した原巨人との対外試合を重視。チーム強化の全部門に携わる立場として、宮崎春季キャンプの成果を問う舞台での打倒巨人を求めた。 ■「いいチャンス」 今季を占う試金石としては申し分ない。日本一軍団の原巨人と組まれた練習マッチ。視察に訪れる王会長が声のトーンを上げた。「こっちもチーム力を上げる、いいチャンスだね」。キャンプインから3週間がたち、仕上がり度を把握できる貴重な場。その取り組み方によって、得るものはおのずと変わってくる。 昨季の巨人は若手とベテランがかみ合って、圧倒的な強さでセ界を3連覇。頂上決戦では日本ハムを倒し、7年ぶりの日本一に輝いた。「この世界は勝たなければダメなんだ」。日ごろから繰り返す王会長は強さを取り戻した古巣の戦いぶりに心を動かされた。投打にわたる助っ人の働きはもちろん、見逃せないのが新戦力の台頭だった。 「原監督も乗っているね。若い育成出身の選手も多いし、チーム力を上げた、いい例だから」。他チームから「金満」と、やゆされたのは昔の話。昨季の外国人選手を除く球団別年俸総額では、それまでの14年連続1位から5位(セ3位)にスリム化した。対して世代交代が急務と言われるソフトバンクは2位。チームの若返りが進む巨人を年俸面で上回りながら、グラウンドでは後塵(こうじん)を拝した。 一昨年の山口、昨年の松本と育成選手枠で入団した選手が2年連続で新人王を獲得。野手でも1番坂本ら伸び盛りの若手が、堂々の主力に成長した。巨人のOB会長も務める王会長だけに、盟主復活の歩みは他人ごとではない。ましてや、今季は球団フロントの新体制元年だ。編成・育成部門の中核として「編成委員会」が新設され、その実質トップの副委員長に就任。当日は試合だけでなく、巨人の練習内容も徹底的にチェックする。 ■宮崎訪問は2回 「秋山監督が朝から晩まできっちり(練習を)やってくれているし、今年は(昨年よりも地に)足をつけて戦えるだろう。昨年の夏以降の悔しさもある」。目指すのは7年ぶりの日本一。見習うべき相手は、乗り越えなければいけないライバルでもある。正面から胸を突き合わせ、勝ってこそ新たな発見を得られる。昨季よりも2週間早まるシーズンを見据え、サバイバルキャンプの総決算であり、開幕1軍メンバーを選定していく作業のスタートにもなる。 前後半の計2回に分けて乗り込む宮崎の地。「この時期に選手は成長をする。競争もあるからね」。原巨人との“本気バトル”を経て、一回りも二回りもたくましくなったナインの姿を大きな目に焼きつける。ここ数年、若手が出てきて強い巨人になりつつありますが
やっぱり主軸やクローザーは他球団の選手ですからね・・・
ただ、年俸が安くて優勝出来ないのと、高くても優勝出来ないのでは意味が違いますからね
そのベテランを押しのける若手が出てきていないのは事実ですからね
ドラフトで良い選手を獲っても育てられないのが問題ですよね
その為にもコーチの入れ替えは必要だと思うんですけどね・・・