■自主トレ 【サイパン森淳】南の島から1番打者の3冠ロード-。福岡ソフトバンクの本多雄一内野手(25)が17日、巻き返しを図る今季目標に最多安打、出塁率、盗塁王のトリプル奪取を掲げた。初の海外自主トレで温暖な気候を利用し、陸上指導者のアドバイスも受けて作成した自己流の股(こ)関節強化メニューを徹底。打撃、走塁に生かし、過去にイチロー(1995年、当時オリックス)だけが達成した“リードオフマン3冠”に挑む。 ■低い打球心掛け サイパンの透明な海を望んで本多は昨季を思い返し、そして前を向いた。「1番がいいところは強いですから」。日本ハム田中賢に、楽天渡辺直。昨季の上位球団だけではない。西武片岡、ロッテ西岡、オリックス坂口。ライバルを列挙した本多は「自分が一番になる気持ちで練習しています」と力強く言った。目標は安打、出塁率、盗塁とリードオフマンに求められる3部門の制覇だ。 打率・262に終わった打撃は「よりコンパクトに、低い打球を」と意識。中学時代に所属した「大野城ガッツ」の先輩、広島の児島真人打撃投手を相手に一、二塁間、三遊間を狙って実戦的に打ち込む。胸には同僚の背中があった。「正直、自分が情けなかった。見ていてこれが1番打者のやることや、って…」 ■ユニークすり足 昨季チームトップ打率・312を記録した長谷川の姿のことだった。内野安打は実に29本。フルカウントでの4割超の打率を残した。「追い込まれても粘って、内野安打を稼いだりしている。手本にして、自分に何が足りないか考えないと。同年代だし負けたくないけど、話も聞いて」。誰にでもある意地すら捨て、出塁率アップを目指す。 川崎の下を離れて荒川、立岡を引き連れ行うこの自主トレでは、打撃を含めた全動作の軸となる股関節の強化に重点を置き、さらなる瞬発力を養う。「守備ならこう…とか、プレーから逆算して組んでいる」。ストレッチ、補強運動は自らのアイデアに、知人の陸上競技指導者の助言も加味。相撲の「すり足」の体勢を低くしたような動きなど、ユニークな“本多式”メニューが続く。 ■成功率9割超え 当然、取り組みは走塁にもつながる。昨季自己最多の「43」を数えた盗塁は「50」をノルマとした。「(昨年)9月に出塁率さえ上がってくれば、50はいけたと思う。走り方にしても、股関節の動きが大事」。成功率も昨季の・811を基準に「8割5分、9割といけば数も増えてくる」と、チームでは南海時代の1968年広瀬叔功以来となる9割超え(30盗塁以上)を視野に入れた。 過去の“1番3冠”打者は95年イチローだけ。高い頂だが、目指したくなるほどの充実感がある。「朝起きたら汗をかいていて、すぐ動ける」サイパンでの調整は順調で、昨年末に中耳炎手術を受けた左耳の経過も良好だ。入団からV未経験。「もう5年目。それだけチームも優勝から遠ざかっている。まず自分がしっかり結果を残して、チームを優勝に導く」。記録的な逆襲の先で、7年ぶりの歓喜の輪の中心に立つ。去年のホークスの1・2番は出塁率が低く、主軸が返すというより
主軸がチャンスメークする形で、得点力が落ちましたからね・・・
だからこそ、今年のオーダーの1番に長谷川という名前を挙げました
年の近いチームメートの姿を見て奮起してくれれば、大きな力となります
難しい数字ですが、挑戦しないことには成長しないですからね