巨人は14日、都内のホテルでスタッフ会議を開き、今年のスローガンを「Show the Sprit〜原点〜」と発表。原辰徳監督(51)が率いるからといって「はらてん」ではない。当然ながら「げんてん」と読む。昨年掲げた「維新」から変更した意図とは? 原監督は既に12日に自身が客員教授を務める国際武道大で、今年のスローガンについて「2009年度にこの選手は活躍した、だから10年度もこの選手を使おうなんてのは頭の中にサラサラない。当然横一線、ゼロからのスタート。新たに選手を選んで戦う」と明かし、実績無視の方針を打ち出していた。 その背景として、昨年新人王に輝いた松本哲也外野手を例に挙げ、「彼を含め、育成選手として入団した選手は100番台の背番号を与えられる(入団当初の松本は105)が、スポーツをやっていて3ケタの背番号を背負って試合に出ることは普通ありえない。野球選手として屈辱的」とした上でこう続けた。 「松本が入ってきた年の入団会見で、私は育成選手たちを非常にふびんに思った。そして入団選手全員の前で『背番号3ケタの人も、ドラフト1位の人も、ユニホームを着てプレーする限り全く変わりはない。力さえあれば誰しもチャンスが巡ってくる』と言った。それは彼らにも言ったけれども、僕自身にも言い聞かせた。それは最初にふびんに思ってしまった自分がいて、そんな考え方ではいけないと気付いたから」 選手をネームバリューや実績で判断することの愚を、原監督自身が学んだというわけ。これを聞いていた同大の岩井美樹監督は「ああ言われたら、控え選手は活気づくし、レギュラーは焦らざるを得ないよなぁ」とうなった。 連覇が続けば、控え選手は「これだけ強いチームを形成しているレギュラーを抜くのは無理」とあきらめが先に立ち、レギュラーはマンネリと年齢的な衰えで、いつしか低迷期が忍び寄るのが常。原監督の新スローガン「原点」には、先手を打ってそんな傾向を未然に防ぐ狙いがある。 一方、巨人OBの本紙評論家、須藤豊氏は「今年の巨人は、(36歳となる)ラミレスの後釜をつくるのが急務。(37歳となる)小笠原もそろそろ守備の負担の軽いファーストに専念させた方が選手寿命が伸びる」と指摘する。実際、原監督自身が周囲に「8番打者に大田か中井に出てきてほしい」と話しており、若手有望株スラッガーの台頭を望んでいる。 小笠原、ラミレスに頼りきりで勝てる時期はそう長くはない。「原点」の裏にはそんな危機感もありそうだ。去年活躍した選手を信用して、今年も使い続けない
言うのは簡単ですが、実際去年のレギュラーの選手と同等の力を持った選手がいないと厳しいですよね
後は選手の状態を把握する事が大事だと思います
代わりの選手が活躍しないと、何故あの選手を使わないのかという批判もあります
そういうプレッシャーにも勝って、采配を振るわないとダメですね
世代交代というのは巨人だけでなく、各チームの永遠の課題ですし
ホークスもネームバリューで選手を使わない采配を期待したいですね